2012/10/5

集まれ!ほっとエイジ

でも、企業とNPOが一緒に事業をするというのはとても難しいです。企業の人は地域の活動やNPOのことが分からず、NPOの人は利益第一の企業のことが理解できません。意識のずれがあって、なかなかうまくいかないのです。

これからは、ビジネスも分かり、地域も分かる人が、間に立って調整するマッチングシステムが求められてくると思います。

――リタイアした人はそういうコーディネーターの役割がはたして、できるのでしょうか。

松本 行政はそうした人材を求めています。地域デビュー講座をやるのも、受講者のなかから、地域の活動を担ってくれる人材が一人でも二人でもいいから出てきてほしいと思っているんです。

リタイア後、やりたいことを書いた名刺をつくって

――コーディネーターをやりたければ、まずは街づくりNPOみたいなものを立ち上げる必要があるのでしょうかね。

松本 必ずしも組織ありきではありません。私の知人は、「ペット総合コンサルタント」という仕事を始めました。この人はペットが好きで、ペットにかかわることを定年後にやりたいわけです。で、自分でそういう名刺をつくりました。コンサルタント、評論家、研究家は資格がなくても、実力と意欲があればできますから。

私は「リタイア後は、名刺をつくってください」と言います。会社の役職が入った名刺ではなく、「こういうことをやりたい」という名刺です。それでことあるごとに人に渡すんです。そうすると、仕事のきっかけもできます。会社にいた時よりもリタイア後の名刺のほうが大事です。

――名刺に何と書けるかがポイントのようですね。

松本 たとえば、同級生とお酒をのんだときに「こんなことを考えている」と話して盛り上がることがありますよね。そういうノリで何を書くかを決めればいいのです。

(ラジオNIKKEIプロデューサー 相川浩之)

[ラジオNIKKEI「集まれ!ほっとエイジ」8月13日、20日放送の番組を基に再構成]

「集まれ!ほっとエイジ」(ベネッセスタイルケア、野村證券提供)は、変化を恐れない果敢なシニアたち=ほっとエイジが、超高齢社会をどう生き抜くか、を考えるラジオnikkeiの番組(http://www.radionikkei.jp/hot-age/)。月曜日が、ライフワークに生涯を捧げることを提案する「目指せ!生涯現役」。火曜日が、学校では教えてくれない親の介護、マネープラン、人生90年時代の人生設計を学べる「シニア予備校」。水曜日が、介護サービスを検証するとともに、どんなシニア向けビジネスに可能性があるのかを探る「シニアビジネス研究所」。木曜日が、どうすれば幸せな長寿社会を生きられるかを考える「理想の長寿社会を語ろう」。バックナンバーはネットで聴くことができます。キャスターは相川浩之、町亞聖(月~水)、大宮杜喜子(木)。
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