「ゲゲゲ」の立役者、向井理が視聴率を稼ぐ理由品田英雄のヒットのヒント

出演する作品はいずれもヒット。エンターテインメント業界で“数字を持っている”俳優として評価が急上昇中

「ほら、私たちが言っていた通りになったでしょう」と「日経エンタテインメント!」編集部の女性記者が誇らしげに語るのは、俳優・向井理(むかい・おさむ=28)の最近の人気ぶりのことだ。彼女たちは以前から「向井理はスターになる」と予言していたからだ。

エンターテインメント業界で“数字を持っている”俳優として向井理の評価が急上昇している。

数字を持つ男

まず、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。漫画家水木しげるをモデルとする村井茂を演じているが、スタート時点の視聴率は14.8%(ビデオリサーチ調べ:関東地区)と過去最低だった。だが、その後徐々に視聴率を上げ、2010年8月には週間平均で20%を越え全番組中でトップになったこともある。裏番組に当たる午前8時スタートのワイド番組の中には、冒頭に強力な話題を持ってくるのを避け、放送が終了する8時15分以降で勝負するところもでてきた。

そして、現在放送中の日本テレビ系のドラマ「ホタルノヒカリ2」。こちらは7月期の連続ドラマの中で唯一平均15%を越えている。ここでは主役の綾瀬はるかを好きになる同僚の契約社員を演じている。

綾瀬はるか(右)の同僚を演じた「ホタルノヒカリ2」(水曜22時~ 日本テレビ系)は7月期のドラマで唯一平均15%を超えるヒットに

また、8月21日に公開された映画「ハナミズキ」では主演の新垣結衣があこがれる先輩カメラマンを演じた。映画はすでに2週連続で興行収入1位を記録し、最終的には興行収入35億円を突破するヒットになると予想される。

向井理はいずれも主役ではないのだが、出演することで数字の底上げに貢献していると関係者は推測する。

それを裏付けるのが、TBS系のバラエティー「ぴったんこカン・カン」の8月20日の放送だ。普段なら12%程度の視聴率が、向井がゲスト出演したところ、視聴率は19.9%に跳ね上がったのだ。

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キーワード1 理系男子

向井理は82年2月7日生まれ。神奈川県出身。明治大学農学部では遺伝子工学を専攻し、論文は国際的な学会での受賞歴もある。しかし卒業後はバーテンダーをやっていて、芸能界デビューは06年、24歳のときだ。

彼の魅力は182センチの身長と端正な顔にあるといわれる。だが、多くのイケメン俳優が“いまどき”の若者であるのと異なり、スーツが似合う落ち着いた清潔感がある。まじめで、ときにぶっきらぼう、韓国の俳優が持つ雰囲気に近い。日本の芸能界に少ないタイプの男優だ。

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