状況に応じて飲み物のタイプを変える

水分補給は、仕事や家にいる時などの通常時と、運動時、ダイエット時で種類を飲み分けると効果的だ。

通常時には、水が一番。お茶には利尿作用があるし、ジュースやスポーツ飲料はカロリーが高すぎるため継続的に飲み続けるには向かない。ただし通常時でも、汗を多くかいた時はスポーツ飲料を飲むといい。

運動時は大量に汗をかくため、塩分を多く失う。それを補うにはスポーツ飲料が最適だ。

ダイエットならば生活習慣病予防のために作られたトクホ飲料がいいだろう。ただしお茶系の飲料には利尿作用があるので、飲み過ぎには注意だ。

中高年はしっかり補給を、就寝前と起床後が大事

実は水を飲むタイミングにも注目したい。基本的には、のどが渇く前にこまめに水分補給をすることが大切だが、40~50代の人に必ず水を飲んで欲しいタイミングがある。それは起床時と就寝前、屋外での活動時だ。

朝、寝起きにのどが渇いていることはないだろうか? 睡眠時に脱水状態になっている人は少なくない。熱帯夜が続く夏なら、なおさらである。「就寝前と起床時の水分補給を怠ると、午前中の体内は水分量が減って血液濃度が高くなります。血液の粘度が高いため、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります」と、飯野さん。そのため夜寝る前の一杯で脱水の予防をし、朝の起き抜けの一杯で水分のさらなる補充が必要なのだ。