「この暑さ、いつまで続く?」を知る方法気象予報士 伊藤みゆき

天気予報の気温より5度も高い?!

ここで、注意が必要なのは、上記の「気温」は各地の気象台である一定の条件下で観測される気温です。その条件とは、温度計の位置です。「芝生の上」「地上1.5m」「直射日光が当たらず」「風が吹き抜ける」場所に設置されています。ですから、もし自分が過ごす場所に緑や日陰がないなら、天気予報の気温よりも暑いだろうということは容易に想像できますね。日中、ビル街での外回りの仕事が多い女性などは注意が必要ですし、アスファルトに近い場所を歩く幼い子供は、より高温にさらされています。5度前後は暑いかもしれない、と用心して下さい。

2007年に日本最高40.9度を観測した熊谷地方気象台の温度計。銀色の筒の中に、一定の風で外気を取り込んで温度を観測している

毎夏「梅雨明け後の猛暑」によって重篤な熱中症にかかる人が増えます。暑さに身体が慣れていないのが原因です。今年は、東海や関東で梅雨が明けた後にいったん涼しくなりました。涼しさを味わった身体は暑さに弱くなってしまっています。厳しい暑さで多くの人が熱中症になる恐れがありますので、十分気を付けてください。

伊藤みゆき
気象予報士。証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動中。

[nikkei WOMAN Online 2012年7月25日掲載]

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