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ライフコラム
ヒット総研の視点

ウルトラマン、ハワイに上陸だ 3世代消費の立役者日経BPヒット総研

2014/5/8

ヒット総研の視点

エンターテインメント、トレンド、健康・美容、消費、女性と働き方をテーマに、5人のヒット案内人が世相を切るコラム「ヒットのひみつ」。いまを象徴するキーワードから、話題の理由、面白いワケなど、「ひみつ」を明らかにします。1回目の今回のヒットワードは【3世代キャラ(キャラクター)】。あのキャラがハワイで大活躍しているのです。

ゴールデンウイークに海外旅行に出かけていた知人から、「ハワイにウルトラマンがいたんだよ」と聞かされ、「常夏に塩水とは、ウルトラマンには酷だね」と冗談で返したが、これが本当にいたのだ。

出現したのは、ティガやゼロなどの4人のウルトラマン。ハワイ州観光局が企画した「ウルトラハワイ」のプロモーションの一環で、オアフ島ワイキキのTギャラリアなどへ2014年4月に設置された2メートル超えの立像だ。親子や祖父と孫といった家族連れが記念撮影を楽しむ人気スポットになっているという。

江口カン監督によるショートムービー『はじめてのハワイ旅行 the MOVIE』のワンシーンhttp://www.ultrahawaii.jp/movie/ (c)円谷プロ

タロウが、父と母をハワイ旅行に

それにしても、なぜ、ハワイにウルトラマンなのか?

早速、観光局に聞いてみると、「旅行にあまり興味なくてもウルトラマンは好きというファーストタイマー(新客層)にアプローチするため。これまでハワイは、女性目線のプロモーションがほとんど。今年はファミリー層を狙い、どの世代にも認知度の高い国民的ヒーローを起用した」のだという。

仕掛けは立像だけではない。ウルトラ6兄弟の末っ子タロウが、父と母をハワイ旅行に連れ出すストーリーまで用意、島々を巡るその珍道中を、ショートムービーとしてキャンペーンサイトに続々アップし、ハワイの旅の楽しさをウルトラマンに紹介させている(2020年東京オリンピック招致のIOCプレゼンテーションを手がけた江口カン監督による作品で、これが面白い)。

ウルトラマンへの親しみと、ハワイというシチュエーションのミスマッチで、子どもからシニアまで、広い世代の旅行需要を取り込もうとしているのだ。

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40年、50年前のキャラクターが消費を生む