震災と向き合う「夏フェス」 フジロック29日開幕

夏のロックフェスティバルのシーズンが本格的に始まった。国内の人気ミュージシャンが顔をそろえ、海外から大物の来日も相次ぐ。夏のお祭りとして定着したフェスだが、今年は少し風景が変わりそうだ。東日本大震災から4カ月あまり。エネルギー問題に関するイベントが開かれるなど、音楽を通じて震災と向き合う機会が設けられ、復興への取り組みが広がる。

福島県産の食材使ったカフェ

今年15回目を迎えるフジロックフェスティバル(7月29~31日、新潟県湯沢町)は、昨年再結成した英国の大物バンド、フェイセズやイエロー・マジック・オーケストラなどが出演する。自然の中に多くのステージが設けられ、広いエリアを回遊しながら楽しめるのが特徴だ。

これまでも自然エネルギーを使って音響設備や照明を動かすステージを設けるなど、環境問題への取り組みを重視してきた。その一環として今年は福島第1原子力発電所の事故を踏まえ、エネルギー問題について考えるイベント「アトミック・カフェ」が開催される。

アトミック・カフェは1982年、当時の世界的な反核運動を起点に始まったイベント。80年代にはロックコンサートが開かれ、加藤登紀子、浜田省吾、ブルーハーツら多くのミュージシャンが出演。コンサートは87年まで続いた。今回、そのイベントがフジロックで久々に復活。毎日、1公演開かれるステージには加藤登紀子や斉藤和義らが出演。飛び入り参加できるブース、福島県産で放射線検査の基準をクリアした食材を使ったカフェも設ける。

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