のんきな夫が許せない…我が家のインフル予防大作戦
息子の看病中にゴルフってありえない
インフルエンザに加え、今年はノロウイルスが流行。一番嫌な季節がやってきた。この時期、マスクは必携品。化粧崩れなんか気にしていられない。電車ではつり革は持たない。会社に着けば洗面所に駆け込み入念に手洗いとうがいをする。
仕事を休みたくないのもあるが、それ以上に心配なのは息子のことだ。私に症状が出たら、一体誰が面倒を見るのか。
夫は頼りにならない。昨日も帰宅した夫に「手洗い、うがい!」と命じたら、「まるでバイ菌扱い。神経質すぎない?」とのんきなことを言う。
以前、息子がノロに感染して、週末つきっきりで看病した時のことも忘れられない。夫は「ゴルフコンペがあって」と、そそくさと出かけていったのだ。もう、誰が当てにしてやるもんか。
もっともそんな夫には罰も当たる。2年前の冬、「オレはかからない」と自信満々だった夫がインフルエンザになったのだ。「自業自得」としかりつけた時は、少し気分がよかった。
でも、息子と楽しみにしていたホームパーティーは中止に。結局、損をしたのは私たちじゃない。いいかげんにしてよね。
バイ菌扱い いかがなもの
「手を洗ってないでしょ」。晩ご飯の食卓に座ったら、妻がにらんできた。「そんなことないよ」と答えても「食べる前に洗ってきて」と聞く耳を持たない。
昨日の朝は「この前買ったマスク、どうせ使ってないでしょ」と疑いをかけてきた。妻は、男を泥んこ少年がそのまま成長したものと思っている。全く……。
もちろん、妻がカリカリしている理由は分からなくもない。彼女の同僚は妊娠中だったり、幼い子がいたり。だから悪い病気をうつすまいと必死だ。家ではドアノブからインターホンまで毎日丁寧に拭いている。
だけど、僕ら男性陣が進歩したことにも気付いてほしいな。近ごろは感染症にかかると3日は出勤停止になる。衛生管理は会社員の必須スキル。職場のトイレは手洗いとうがいをするおじさんのオンパレードだ。
だいたい、君の叱責は我が身かわいさからでもある。昨年、不覚にもインフルエンザにかかってしまったとき、君は「だから言ったじゃない」と僕を怒鳴りつけた。それはいいよ。でも、僕を見捨てて実家に帰ったよな。妻にバイ菌扱いされる男の気持ち、少しは想像してほしいもんだね。
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