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会社で合コン、贈り物交換会…今どき社内結婚のススメ

2012/7/4

社内結婚を後押しして、企業の力に変えようという取り組みが再び動き始めている。成果主義や働き方の多様化で職場がドライになりすぎた反動なのか。都市部と地方の2社の事例から、現代の社内恋愛事情を探った。

■プレゼントの予算は会社持ち

「僕は入社2年目、旅行好きです」「私はアイドル好きで、一押しはももクロ(ももいろクローバーZ)です」

スタートトゥデイは社員同士の交流を深めるプレゼント交換会も始めた(千葉市の本社)

衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは5月から月1回、社員同士でプレゼント交換をする「フレンドシップデー」を設けた。無作為に選ばれた20組40人が会議室に集まり、まずは互いに自己紹介。プレゼントを渡した後は、数組ずつ座ったテーブルごとに自然に会話が弾む。ツーショット写真を撮影し、メールアドレスを交換してお開きだ。

ペアは1カ月半前に発表する。部署や年齢が異なる相手がどんな人物か、趣味は何かを周囲の人づてに調査したうえで、喜びそうなプレゼントを用意する。予算1万円は会社持ちだ。松田健さん(27)はお気に入りのブランドの革のパスケースを、石橋菜央さん(25)は木製のいすを受け取った。石橋さんは「松田さんの名前は知っていたけど話したのは初めて」、松田さんは「仕事も頼みやすくなる」と共に笑顔をみせた。

「(現時点の在籍者で)社員とアルバイトを含めた社内結婚は11組、交際中のカップルは把握しただけで33組います」。人事担当の木村奈月ブロック長は話す。スタートトゥデイの社員数は399人(3月末)で、ほぼ同数のアルバイトがいるが、売上高300億円超の企業へ急成長するなかで「洋服好きの仲間たち」という企業風土を失う危機感もあった。社員間の交流を後押しする様々な取り組みが、結果的に恋愛に発展しているという。

社内にはサッカーや自転車など8つの公式部活があり、123人が参加。全社員の顔写真と名前、所属部署を一覧できるスマートフォンアプリも開発した。2010年には希望者を対象に社内合コンを15回開催したほどだ。

社員のプライベートにどこまで干渉していいのか、多くの上司の悩みどころだが、木村ブロック長は「強制はしないのが大前提。社員の声を取り入れつつ今後も仕掛けていく」ときっぱり。知らぬ間に厚くなる社員間の見えない壁を徹底的に壊して、企業の力にも変えたい考えだ。

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