2014/1/9

3つ星スイーツ

★☆☆ 松翁軒「五三焼」

1つ星を獲得した松翁軒の「五三焼」

<特徴>江戸時代中期、天和元年(1681年)創業の長崎の老舗が仕上げた、ぜいたくな風味のカステラだ。ふんわり、もっちりと仕上げるために、使う小麦粉は通常の薄力粉ではなく、保水性に優れたカステラ専用粉を使う。卵は新鮮さや味はもちろん、カステラとしての美しい焼き上がりのため黄身の色まで厳格に管理している。

これらに水飴(あめ)を加えることで、しっとりと焼き上がり、生地の老化が防げる。同社によれば伝来当時、カステラはパンのようなもので、これに水飴を加えるという長崎で生まれた工夫によって、現在のようなしっとりとしたカステラになったのだという。

「五三焼」という呼び名をカステラにつけている店はいくつかあるが、同社はその由来を「江戸時代、5つの味(全ての味)を凌駕(りょうが)するほどおいしい『五味(ごみ)かすてら』と呼ばれたぜいたくなカステラが、明治になって『五三(ごさん)焼カステラ』と呼ばれるようになった」と解説している。

<感想>「オレンジに近い濃い黄色が印象的で、しっかりした甘さの中に、うまみが感じられる」(平岩理緒さん)、「卵の風味が特にきわだっている生地は、余韻の残る甘みがあり、コクのあるしっとりとした食感もある」(下井美奈子さん)

<価格>1本2520円から(取り寄せ可)

<店舗>本店=長崎市魚の町3-19(電話095-822-0410、取り寄せは0120-150-750)午前9時~午後8時(元日は休み)