ヘルスUP

健康づくり

職場の健康、ゲーム感覚で 仲間と運動量競い合う

2013/7/1

働く仲間でチームを組んでもらい、競い合いながら健康づくりに励む職場が目立つようになってきた。チームプレーをゲーム感覚で取り入れて活動を続ける動機づけにし、希薄になりがちな職場でのコミュニケーションにもつなげている。目標達成の「ご褒美」も意欲を誘う仕掛けだ。楽しみながら健康づくりに挑む職場を訪ねた。

獲得マイル競う

三井化学のヘルシーマイレージ合戦ではフィットネス教室参加でもマイルが加算される

「ランダムで健康クイズが出て、正解するとその日のマイルが倍になることもある。その日が趣味の野球で駆け回った日曜日に当たるとガッツポーズが出ます」。三井化学本社(東京都港区)の一室。小林誠一さん(47)のパソコン画面には同社グループが展開する「ヘルシーマイレージ合戦」のサイトが映し出された。

スポーツを10分すると2マイル、1日に1万歩歩いて3マイル、「夜10時過ぎたら間食しない」など自分で決めた目標達成で1日1マイル、体重5%減で100マイル……。健康づくりの内容に応じて獲得するマイルで順位を競う「健康マイレージ」だ。

希望する社員がチームを組み、年2回それぞれ3カ月間の獲得マイルの平均値を争う。「ゲームの要素もあって楽しく長続きするように」(健康管理室長で統括産業医の土肥誠太郎さん=53)と不定期にマイルが増えるチャンスが訪れる仕掛けなども取り入れた。賞品も充実。成績上位だと自転車や音楽プレーヤー、個人目標の達成でも健康食品や運動器具などがもらえる。

小林さんはスポーツ好きだが、海外出張も多い本社部長職に就き、地方勤務の頃と比べ運動量が減った。マイレージ合戦は社内ネットで知った。当初はチームを組む相手がいなかったが、健康管理室にほぼ同じ運動レベルの社員を引き合わせてもらった。

「他のメンバーとの交流はあまりないが、皆成績がすごいので意識はする。つい歩数を稼ごうと一駅前で降りて会社まで歩くこともある」。苦笑いする小林さんは成績画面に「マイル王」の称号が付くツワモノだが、メンバーではさらに上の「神」もいる。

アスリート顔負けからマイペース組まで3部リーグ制なのでペースは人それぞれ。広報担当のチームで参加した浅利香里さん(26)の設定目標は「2フロア以内の移動はエレベーターを使わず階段で」と無理がない。「運動できない人も大丈夫だし、今回から新メンバーを勧誘すると特典があると聞いて周囲に声を掛けた。隣の部署との対抗戦で盛り上がります」。社内のアンケート調査でも「健康に役立つ」が8割超、「コミュニケーションに役立つ」が7割近くで、リピーターも多い。

健康マイレージは個人の健康管理を手助けするものだが、チーム戦はつい芽生える怠け心を抑える手段になる。

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL