今どき飲みニケーション 社内で気軽に、説教はNo

同じくシャッフル飲み会を開くウェブ制作のシーエスレポーターズ(新潟市)は、社員の交流を促す目的に加えて、酒席のマナーを学ぶ場としても活用する。同社は20、30代の社員が多く、酒席のマナーを知らない人もいる。取引先との酒席で失礼があってはならず「上座や下座の位置、座布団は踏まないなどのマナーを、堅苦しくならない程度に教えている」。

強制にはせず

飲み会を会社が主催すること自体を煙たがられないようにする工夫も。ネットサービスのネットバリュー(大阪市)では、会社のイベントに参加した際にポイントが加算される制度を導入している。飲み会については、上司が同席していれば参加するたびに1ポイントもらえ、1ポイント1000円換算で賞与にプラスされる仕組みだ。強制ではなく飲みたいときに自由に参加できるのが特徴で、半期で20ポイントためた社員もいる。

ざっくばらんで気の張らない飲み会であれば、仕事の成果に直結するアイデアが生まれることもある。職場の飲み会事情に詳しい酒文化研究所(東京都千代田区)の山田聡昭さんは「お酒が入ると発想が豊かになって、斬新なアイデアが浮かびやすい」と指摘する。反対に、スケジュールを詰めるなど論理的な話は飲み会に向かないという。

上司の中には「今の若い連中は飲み会が嫌いらしい」と誘うのをためらう人も多いようだが、当の若手は飲み会参加に対して実は意欲的だ。新入社員を対象にした日本能率協会の調査では、上司との人間関係の構築に「飲み会への参加が有効だ」と回答した人が12年度は約94%と、08年度と比べ約5ポイント上昇している。

「嫌いなのは、毎週のように繰り出したり、毎回同じ話に付き合わされたりする場合。月に1回程度なら問題ない」(名古屋市の20代の会社員)との声もある。これからの忘年会シーズン、ためらわずに部下を誘ってみてもいいかもしれない。

若手は「サク飲み」希望

短時間で安く、駅の近くで――。20代、30代の社員を対象とした「会社飲み」に関する調査では、そんな若手社員の傾向が浮かんだ。

ネオマーケティング(東京都渋谷区)の調査によると「会社の人と飲みに行くのは好きだ」と答えた人は過半数だった。一方で「できるだけ短時間で済ませたい」が73%、「出来れば1次会で帰りたい」は79%と、なるべく早めに切り上げて帰りたいという意識が強い。「できるだけお金をかけたくない」「駅近くなどさっと帰れる場所で」という意見もそれぞれ約9割を占めた。

飲み会に参加することのメリットとしては「会社の人と親しくなれる」が64%でトップ。「仕事上でもコミュニケーションがとりやすくなる」「会社では話せないことが話せる」といった声も多かった。

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