再婚挙式 主役は子ども 新しい家族の絆披露

再婚夫婦の結婚風景が静かに変わり始めた。以前は夫か妻に子がいるなどの理由で、式や披露宴をあきらめる人が少なくなかったが、子や親たちと新しい家族の絆を結ぶ場として、楽しみながら挙式するケースが目立ってきた。再婚は今や婚姻件数の4組に1組。挙式はその後の家族関係にもプラスに働いているようだ。
根本さん夫妻の披露宴。乾杯も子どもと3人で

「再婚なので、結婚式をあげることに同僚らは驚いたようだけれど、本当にやって良かった」。長崎県に住む会社員の根本恵子さん(32)は、息子の魁飛(かいと)くん(11)とともに、一昨年のクリスマスに再婚相手の俊也さん(28)との結婚式を挙げた。

披露宴では新婦のお色直しの間に、父子になる俊也さんと魁飛くんが「サンタとトナ魁飛」にふんして、場を和ませた。クライマックスのケーキカットのウエディングケーキは3つ。1つは夫妻と魁飛くん、残り2つは夫婦それぞれの両親のためのものだ。3組が同時にナイフを入れ、家族の絆を結ぶ意味を込めた演出だった。

魁飛くんに血縁上の父の記憶はほとんどない。2年ほど前、恵子さんが交際し始めた俊也さんを紹介すると「お父さんができる!」と喜んだという。式の当日からは、俊也さんをパパと呼ぶようになり、まさに家族の出発の日となった。「主役は魁飛だった」と恵子さん。俊也さんも「結婚式はみんなで家族になる日。全員参加することが大切だった」と振り返る。

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根本さん家族のように、血縁がない親子関係が含まれる家族は「ステップファミリー」と呼ばれる。厚生労働省の調査によると、国内の結婚件数に占める再婚の割合は年々増え、2012年は26%。1970年の11%の2倍以上で、ステップファミリーが増えているのは確実だ。

半面、ステップファミリー夫婦の結婚式をあまり耳にしなかったのも確か。離婚や死別など再婚に至るまでの過程や事情は様々。当人やその親など、世代で異なる再婚の受け止め方なども壁になる。

だが、夫婦問題研究家の岡野あつこさんは「離婚で苦労をかけた子どもにも幸せな姿を見てほしい、挙式でけじめが付けられる、と考える人は少しずつ増えつつある」とみる。

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