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職場の知恵

露出多い服装、あけすけな会話 これは逆セクハラ? 男性も悩む

2013/6/24

丸井は下着が透けず、かがんでも胸元が見えすぎないカットソーを開発

「制服がある会社を除き、女性に明確なドレスコードはない。女性らしさの演出と着心地、周囲からどう見られるかのバランスを考えて服を選んでいる」と丸井のニーズ商品開発課で女性物を担当する千原郁正チーフリーダーは分析する。

例えば、女性客と幾度も企画会議を重ねて開発し、昨秋の投入から売れ行き好調の「ラクチン綺麗カットソー」。「下着の透けが心配」「かがんだ時の胸の開きが気になる」など、周りの目を気にする声が相次いだ。05年に男性のノーネクタイに代表されるクールビズが導入されてから「もう少しラクな服装でもいいのかなと女性も思い始めた」(千原さん)ことで、職場と個人双方の手探り状態が続いているのだろう。

■「仕事しにくい」

都内のアパレル関連企業に勤める男性Cさん(26)は昨年、社員同士がセクハラについて率直に意見交換する取り組みを職場提案した。「本来、仕事に性差は関係ないはず。細かなことまでセクハラと規定され、仕事がしにくい」と感じたからだ。「男だから、女だからという発想自体がセクハラを生む温床だと思う」とCさんは話す。

セクハラ被害は女性の方が多く、さらなる対策も必要だ。ただ、働く女性が増え、働き方がますます多様化する時代には、従来型の研修やマニュアルでは対応できない問題も発生する。潜在化する前に、互いに働きやすい職場づくりを意識する必要がある。

■公私の区別をつけよう

 セクハラやパワーハラスメントに詳しいクオレ・シー・キューブ(東京都新宿区)の岡田康子社長の話 セクハラは職場のモラルにとどまらず、企業経営全体の問題だ。「女性は気を使うことが多いからやりづらい」など日本企業に今なお残る風土が、組織や社員の力をどれだけそいでいるかを認識すべきだ。

職場からセクハラをなくすには「自分がしない」「セクハラ行為を許さない」のは当然、「被害を呼び込まない」ことも大切だ。当事者の自覚度別に4分類すると(図参照)、企業研修ではAとBばかり力を入れてきた。女性が無自覚に胸元が大きく開いた服を着て「じろじろ見られている」と訴えるケースはCに、職場恋愛が破綻した後にセクハラが発生するのはDに当たる。研修だけでなく、各自がビジネスパーソンとして公私の区別をつける必要がある。

ハラスメントは力関係によって発生し、相手に侮辱感を与える行為の総称だ。「部下を○○ちゃんと呼ばない」と順守項目を列挙しても、上司が部下を一人の人間として対等に扱う意識を持たない限りは解決しない。知識ではなく価値観の問題だ。男女を問わず、職場での自身のふるまいを問い直すことから考えてみてはどうか。

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