「てかり」も味方に

セミナーには大勢の女性が参加。吉川さんの実演に見入った(5月28日、東京・大手町)

 いよいよモデルさんに夏の流行色「ターコイズ」を使ったメークをするデモンストレーションだ。まずは肌づくりの準備。最初のポイント、ファンデーションの選び方を説明するため、突然モデルさんの顔をぱっと隠す。「どこの肌が印象的? デコルテですよね」。ファンデーションの色はデコルテの肌色に合わせる。そうすればファンデーションが肌に美しく同化し、「究極の素肌メーク」への一歩が踏み出せるのだという。

数多くのファンデーションがあるなかで、「粉っぽい仕上がりになるものを避ける」のが鉄則だ。メークには「粉っぽい=厚塗りに見える」という法則がある。

長年、吉川さんが研究しているのが、自然な皮膚が持つつやを出した「つや肌」。つやといえば皮脂の浮いたような「てかり」を想像してしまうが、吉川さんによれば「一緒です」。適度なつやは「若々しく見せ、立体感を強調してくれる」ため、忌み嫌ってはいけない。自分の好きなつやが出るようなファンデーションを見つけること。そして化粧品は常につけすぎない。「顔色のトーンを上げたいなら少し明るい下地で補正し、ファンデーションは薄めに」

理想の“素”は「起きがけ」のうす化粧

セミナーでメークの実演をする吉川さん(5月28日、東京・大手町)

「テレビで女優さんが演じる、起きがけのシーン。必ずうっすらと化粧しているでしょう。目指すはこれ」。肌のかぶれを隠し、まゆを軽く描き、唇はほんのりピンク。これが吉川さんの思い描く理想の“素”の状態だ。「女性はどんな時でもここまではやってほしい」。思わずドキッとする。

肌づくりでは、アラを隠すお助け化粧品、コンシーラーも上手に使おう。目の下のクマ、鼻の周りの赤み、シミなど隠したいところに、ブラシを垂直に立てて毛穴の中に入るように置き、指でなじませる。「クマを隠すのは暗いところだけ。シミも軽くぼかすだけにして」。広い面積に塗ると明度が上がって白浮きし、「かえって目立ってしまいます」。大きくうなずく参加者。

美しく色を乗せたいまぶたの上も要注意だ。「動きがある所だけに、あれこれ塗るとごわごわする」ため、極力塗るものを減らす。まぶたの色の“沈み”は、アイシャドーを塗ればカバーできる。