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3つ星スイーツ

2014/1/23

3つ星スイーツ

●ちなみに――今も昔も、カカオは「富」の象徴?

チョコの原料であるカカオは貴重さゆえに中南米では過去、貨幣の代わりとしても用いられていたという。16世紀になるとスペインによって欧州に伝えられ、当初は飲み物として珍重された。その後は欧州王家間の婚姻時の引き出物にもなったといわれており、まさに「富」を象徴するものの一つだった。

時は巡って、チョコが庶民も含めてより多くの人に愛されるようになった現在、世界中で流通するカカオの主流は、疫病などに強く、収穫量が多い「ファラステロ」と呼ばれる種類となった。ただ、希少種のカカオは今回、星を獲得した欧州有力ブランドなどが産地への積極的なサポートを続けてきたことで、一般消費者の間でも認知度が上がり、改めて産地にも潤いをもたらしている。

タブレットは粒タイプやケーキなどと比べると形状や製法がシンプルなものが多く、その分、原料の特徴が商品の味わいを大きく左右する。薄い、黒色の1枚のタブレットチョコを形作るカカオがたどってきた、数奇な富の歴史。プレゼントする時、そんな豆知識も一言沿えると、味わいは一層深みを増すかもしれない。(堀大介)

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●専門委員の横顔(五十音順)

下井美奈子さん

1973年生まれ。実家の母が菓子教室講師ということから、子どもの頃からスイーツの食べ歩きや菓子作りを行う。一般企業を退職した後、パリの料理学校「リッツ・エスコフィエ」で料理・製菓の資格取得。またパリの製菓料理学校「ル・コルドン・ブルー」「ルノートル」で学び、2年間のロサンゼルス在住中にも各国の製菓・料理を習得。情報サイト「オールアバウト」では立ち上げの2001年から、スイーツガイドを担当。多数のメディアで洋菓子情報を紹介するほか、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーターも務める。共著に「TOKYO美食パラダイス」など。

下園昌江さん

1974年生まれ。大学卒業後、専門学校やパティスリーで製菓の技術や理論を学んでおり、製法にも詳しい。菓子の食べ歩き歴は15年。近年は特にフランス菓子に力を入れ、フランスを巡るツアーや焼き菓子を中心とした菓子教室も開催。監修本に「とびきりスイーツ見つけた!」。ウェブサイト「Sweet Cafe(スイートカフェ)」主宰。

平岩理緒さん

1975年生まれ。小学生のとき、訪れたデパートでスイーツの魅力に目覚める。大学卒業後、食品会社のマーケティングに携わる。2002年、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」デパ地下選手権での優勝を機に、食の情報発信を本格化。退社後はフリーのフードコーディネーターとして活躍中。月に食べる菓子は100種類以上。和菓子店での勤務経験もあり、和、洋菓子全般に詳しい。著書に「アフター6のスイーツマニア」(マーブルトロン)。コミュニティーサイト「幸せのケーキ共和国」主宰。