12ケタ化は見送り、需要動向を注視

もちろん、「番号体系を12ケタに増やす」という案も政府や業界の間で議論された。

だが(1)「M2M」が今後、どの程度増えるかが不確定な部分が多く、しばらくは推移を慎重に見極めるべきだ (2)ケタ数の変更は国民生活に甚大な影響を及ぼすうえ、業者にも新規投資増を強いる――などの理由で見送られたという。

「070」は、携帯電話の番号として使われている「080」「090」と連番なので「類推がしやすく、混乱を抑えやすい」(瀬島さん)という事情もあったようだ。「空き番号」である「030」と「040」を開放したらどうかという声もあったが、今後の番号需要の急増に備えて温存した方がよいと判断した。

こうして現在の番号体系が形成された。

主要国のケータイ電話は10~11ケタ

外国の携帯電話ではどんな番号体系をとっているのだろうか?

各国の状況をまとめたのが表である。

多くの主要国が10~11ケタに集中しているのが分かる。10億以上の人口を抱える中国は12ケタ、インドは11ケタ。ちなみに人口が少ないシンガポールは8ケタにとどまっている。日本の携帯電話の番号が11ケタなのは「国際的に見ても標準」と言えそうだ。

ただ、今後の動向次第では12ケタ化に移行する公算がまったくなくなったわけではない。

12ケタになった場合、たとえば「空き番号」の「030」と「040」だけで、20億の番号が新たに確保できる。

今後、市場にどんなサービスが生まれ、それが消費者にどのように使われていくか次第で、携帯電話の番号体系は柔軟に姿を変えていくことになりそうだ。

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