オフィスでの眠気、スマートに解消するコツ
センスアップ
昼食後などに襲ってくる眠気。リフレッシュして効率よく午後の仕事をこなしたいと考えている女性は多いはず。専門家らにオフィスでスマートに眠気を解消するコツを聞いた。
「体のどこかに力を入れるのが眠気覚ましの早道です」。こう話すのはセントラルウェルネスクラブ西新井(東京・足立)のインストラクター、遠藤英美さん。人間にはリラックスしている時に働く副交感神経と、活動時に優位になる交感神経の2つの自律神経があり、「筋肉を緊張させると交感神経が働いて眠気が覚める」という。
立ち座りを繰り返したり、歩き回ったりするのが効果的というが、オフィスでは難しい。座ったままなら、手を胸の前で合わせて力を込めて押し合ったり、手を後ろで組んで肩甲骨を寄せながら胸を開いたり、脚を机の下で伸ばしてももに力を入れて状態を保つのがいい。「胸や背中の筋肉などを使うため、シェイプアップにもつながる」
身だしなみを整えるアイテムもリフレッシュに使えそうだ。化粧品専門店「ザ・ボディショップ」を運営するイオンフォレスト(東京・千代田)が薦めるのは「ペパーミントクーリングフットスプレー」(100ミリリットルで1365円)。本来は吹きかけてほてった足を冷やすためのスプレーだが、ペパーミントの爽やかな香りや、スプレーの冷たさが気分転換によいという。
思い切って昼休みに仮眠をとるのも手だ。「15~20分の仮眠なら、深い眠りに入る前に目覚められるため頭がスッキリする。それ以上眠ると、起きた時にぼーっとしてしまう」と、快眠セラピストの三橋美穂さんは説明する。
「カフェインが効くのは体内に取り入れてから20~30分後。眠る前にコーヒーや紅茶を飲むのもよい」と三橋さん。机に顔を伏せたり、イスの背もたれに寄りかかったりして眠ると、体勢を保とうと緊張するため、眠り過ぎない。トイレなどで1分間目を閉じるだけでも、視覚情報が遮断され、脳の休息につながるのでおすすめという。
[日本経済新聞朝刊女性面2013年12月21日付]
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