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裏読みWAVE

地下が見える マンホールの蓋の読解法 編集委員 小林明

2014/4/18

2001年から東京都23区で設置されるようになったマンホールの蓋

■雨水か、汚水か、合流か?

さて、次はマンホールの蓋の読解法について。

マンホールは管路の分岐点や合流点に設置され、蓋には雨水か、汚水か、雨水と汚水の合流式か一目で分かるようになっている。たとえば、雨水なら「雨水」「雨」「うすい」など、汚水なら「汚水」「汚」「おすい」など、合流なら「合流」「ごうりゅう」などといった具合だ。

これが上水道なら「消火栓」「止水栓」などと表記され、地下にどんな種類のバルブが埋まっているかすぐに判別できる。電気、ガス、通信なら管理している会社の名前が記されているというわけ。

中央の4つのくぼみに表示された数字と記号

■敷設年度、認識番号も分かる

では、ここで質問――。

右の写真の蓋に記載されている記号や数字が何を意味するかお分かりだろうか?

これは01年から東京都23区内に設置されるようになったマンホールの蓋である。中央部の4つのくぼみ(文字キャップ)に「29」「9G」「5D」「68」と表記されているのが分かる(これは東京都独自の表記。自治体によって異なる)。

意味を解説しよう。

まずは最も右の数字「68」が示しているのが下水道の敷設年度。1900年代なら黄、2000年代なら青に着色されており、この場合、1968年度に敷設されたことを意味する。最も右のくぼみを見れば「管路の年齢」が分かる仕組みだ。

残りの3つのくぼみはマンホールを識別するための記号や番号(最も左が人孔番号、それ以外の2つは固有番号)。もし陥没や事故など非常事態が起きた場合、これらの記号や番号も合わせて報告すれば場所が特定できるので迅速な対応がしやすくなる。頭の片隅に入れておくと便利かもしれない。

すぐに役に立ちそうなのが最も左のくぼみの色。「黄」ならば合流管か汚水管、「青」なら雨水管を意味している。たとえば、集中豪雨などで水がマンホールからあふれた場合、黄だったら「汚水も逆流してくる恐れがある」などと警戒することができる。

ちなみに、写真の蓋の上部に表示されている「T―20」は荷重区分。通行可能車種の総重量が20トンであることを示す。

このように、マンホールの蓋の文字、数字、記号を通じて地下の様子が読み取れるわけだ。

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