マイケルが凋落? 米名前ランキング100年の変遷編集委員 小林明

表3

大まかな流れだけを簡単にチャートでまとめたのが表3。役に立つこともあるので、頭の片隅に入れておくとよいかもしれない。

「新鮮さ」が流行の原動力?

ところで、名前の流行の変化はどうして起きるのだろうか?

「名前学」の権威として知られる社会学者、スタンリー・リーバーソン氏によると、流行はメディアの影響などの「外的要因」で変わるが、「外的要因」がない場合でも、流行そのものが次の変化を生み出す「内的要因」が作用するという。だから、常に変わり続けるのだ。

例えば、ある名前の人気が高まると、その時点で新鮮さや珍しさが失われ、やがて陳腐化してしまう。そのため、目新しさなどを求めて別の名前に人気が移ってゆくというわけ。これは名前だけでなく、衣食住など幅広い分野での流行にも当てはまるメカニズムといえそうだ。

人気は「集中」から「拡散」へ

表4

最後に、過去100年間の累計でトップ20を算出したランキング(表4)を見ておこう。

首位はJames(ジェイムズ)、2位はJohn(ジョン)、3位はRobert(ロバート)。一方、44年間も黄金時代が続いたMichael(マイケル)は4位にとどまった。昔から根強い人気を誇る古い名前の方が、やはり数としては多いようだ。

蛇足をひとつ。

昔は人気が特定の名前に集中していたが、現代に近づくほど人気がより多くの名前に分散する傾向があるようだ。年ごとに全体数に占めるトップ3の割合を調べると、13.7%(1950年)、11.0%(70年)、7.6%(90年)、2.8%(2011年)と、時を経るごとに大きく低下している。個性化の時代になり、好みが多様化していることなどが背景にあるとみられる。

次回(3月29日)は、続編として米国女性の名前の流行を紹介する予定です。


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