就職後、それとも結婚? あなたはいつ子離れできますか

女と男はなぜ違う。職場で、家庭で、日々繰り返されるこまごまとしたすれ違いをテーマに、読者の皆さんも一緒に語り合いましょう。今週のお題は「子離れ」です。
今回から、60歳前後の新たなキャラクターが登場します。プロフィールはこちら
アラ還お気楽系

妻よ、昔の自分を忘れたか

「ドラマじゃないんだから、僕は泣かないね」

20歳代の娘が最近、結婚した。神前結婚式の儀式の一つひとつが娘にはおかしいらしく、時々、吹き出しそうになっている様子がわかる。娘からは10代のころから「ヒロシ」と呼ばれてきた。確か「クレヨンしんちゃん」も「ちびまる子」も、ゆるキャラなお父さんの名はヒロシだった。

「友達」のような父娘なので、厳粛な結婚式もどこか宴会気分。「お父さん、お世話になりました」なんて照れくさいセリフもないからジーンとするシーンもない。明るくドライで、緊張感もゼロ。娘が嫁いだ寂しさなんて何年かしないとわからないだろう。一方、妻は隣で涙をぬぐっている。

放任主義といえばカッコイイが、「怒れない」というか「口を出せない」というか……。結婚前、連日深夜帰りの娘を妻がとがめたときも「大人なんだから自己責任でいい」と娘を擁護する発言をして、しばらく妻と口をきかなかった。妻にとって娘はいつまでも子ども。昔の自分を忘れたかのように干渉し続ける。

「後は若い夫婦が勝手にやれば」。そう思いつつ、トイレの鏡で見た自分の目は少しだけ潤んでいた。

イラスト 松川 久美

「費用は任せろ」まだ言うか

アラ還既婚

はい。私は子離れできていません。認めましょう。でも、ふにゃふにゃの赤ちゃんのころから手塩にかけて育てた息子がかわいいのは当たり前。相手が嫌というまで一緒にいてどこが悪いんでしょう。食事も旅行も一緒にした方が楽しいでしょう。

だからといって彼らの独立を邪魔するつもりはありません。息子が生涯の伴侶をみつければ、潔く手をひくつもり。結婚後まで手出し口出しして嫌われるのは本意じゃありませんから。ただ、親を大切にする心は失ってほしくない。

子離れできない母親が子どもをだめにするなんて言うけど、父親だって相当に甘い。専業主婦の友人がこぼしていました。3人の娘が夫や孫を連れて遊びに来るのはいいけれど、食事代や旅行の費用を出すのは、いまだに親。娘たちに負担を求めるべきだと迫っても「まあ、いいじゃないか」。会社を辞めたらどうするのか不安だと。

さらに最近目立つのが、孫を猫かわいがりする男たち。携帯電話の待ち受け画面は必ず孫。子育てを妻に任せっぱなしだった反動かもしれないけど、将来、孫離れできるか本当に心配。

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