回数券、株主優待などフル活用 交通費削る手法は?

もうすぐゴールデンウイーク。旅行や買い物などで電車やバス、航空機などの公共交通機関を利用する機会も増えるだろう。「日経生活モニター」に登録する読者を対象に公共交通費に関するアンケート調査を実施したところ、なんらかの節約術を実践している人の割合は6割弱(57.4%)に達した。

実践例として挙げる人が目立ったのは、電車利用に関する節約術。特に目立ったのが回数券の活用で、専業主婦など定期券を持たない人から多く寄せられた。埼玉県のパート・アルバイトの女性(59)は「回数券だと10枚の値段で11枚もらえる」と、通勤に回数券を利用。千葉県の男性会社員(55)は「外出の多い土日用の回数券を購入」。東京都の専業主婦も「普通と時差、土日の3種類の回数券を使い分けている」という。ただし、この女性は「土日用の回数券を使い切れず無駄にしたことがある」という。利用頻度を見極めることも重要だ。

通勤用の定期券を、休日など通勤以外でも活用する例も多かった。「通勤定期券の経路内を使う、または経由するように経路を選ぶ」(埼玉県の男性会社員、40)、「定期券を(通勤区間よりも長い)主要ターミナル駅まで買う。私用の乗り越し分を大幅に節減できる」(神奈川県の男性会社員、71)といった具合に、定期券の利用区間を工夫するだけでできる節約もあるようだ。利用する区間によっては「通勤定期を2区間に分割することで安く購入できる」(神奈川県の女性会社員、46)という。

1日乗車券や周遊券など、公共交通機関が乗り放題で使える切符を活用する手もある。愛知県のパート・アルバイトの女性(41)は、名古屋市交通局の地下鉄とバスが土日祝日などに乗り放題になる「ドニチエコきっぷ」を利用する。「住まいが名古屋市近郊なので、中心街まで1往復するだけでも安くなる」。東京都の女性会社員(46)も「利用回数が多い時には1日フリー乗車券を購入する」という。全国のJR線の普通列車などで使える「青春18きっぷを利用して遠出する」(岡山県の男性、60)という人もいる。

航空機の利用に関しては「株主優待の利用」(鹿児島県の男性、64)、「クレジットカードでためたマイルを使う」(神奈川県の専業主婦、51)、「早期割引を利用する」(山梨県の女性会社員、22)など、いわば定番の節約術が多く寄せられた。広島県の女性公務員(26)は「高速バスでも座席が豪華なものなど快適なものもあるので、出張の際は行き先によって新幹線や航空機と使い分けている」。旅行会社のフリープランを利用する人も多く、長距離移動の場合は選べる交通手段が多い分、節約の余地も大きいようだ。

購入の仕方も重要だ。京都府の女性会社員(30)は「エクスプレス予約など、会員限定で割引運賃になるものを使う」。インターネット予約以外では金券ショップの利用をすすめる人が多かった。

身近な交通手段であるバスについては、支払った金額分以上に利用できる回数券やプリペイドカードの利用がお得との声が多い。ただ、PASMOなどの電子マネーに押される形でバスカードを廃止する動きが広がっている。廃止を惜しむ声が多い一方で「7月末の使用期限の分まで買い置きした」(茨城県の男性会社員、50)という人もいた。

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