今夏は要注意、マンションの「ベランダ」マナー違反

マンションのベランダで紫煙をくゆらしたり、ガーデニングを楽しんだりする人は多い。だが、マナーを守らないと近隣との間で思わぬトラブルに発展する恐れもある。特に節電で窓を開ける機会が増えそうな今夏は要注意。こじれないように日ごろから対処することが大切だ。

川崎市の賃貸マンションに住む女性会社員(51)は煙に不快な思いをした。右隣の住人はベランダで喫煙する、いわゆる蛍族。ただ、休日にたまに煙が流れてくる程度で、それほど気にならなかった。

洗濯物ヤニ臭く

同じフロアの住民同士が飲食しながら交流を深めている(相模原市のオラリオンサイト)

やっかいだったのが左隣。こちらは換気扇の下で吸う派だ。「強烈なたばこのにおいがするので外に出たら、隣の排気口から煙が出ていた」と女性は話す。風で煙が吹き寄せられたようだ。洗濯物がヤニ臭くなって困ったため、家主に事情を話したところ相手に伝わったのか、その後、煙はあまり出なくなった。

中には火災になった例もある。関西地方のマンションで3年前、たばこの火の不始末によるベランダ火災が発生。幸い発見が早かったためベランダが焼けただけで済んだ。蛍族の男性の吸い殻管理が不十分だったため、ポリ袋に引火したのが原因だった。

これからの季節に多いのがビニールプールの苦情だ。子どもの水遊び用に置いたプールから水が漏れ、階下や隣のベランダを水浸しにしてしまう例が目立つ。子どもの歓声や風鈴の音色も騒音に聞こえることがある。

ガーデニングも要注意。節電に備え、ベランダを緑で覆い暑さを和らげようと始める人は多い。今夏、ゴーヤによる緑のカーテンも人気だ。

しかし、水や土が階下の洗濯物を汚す例が多く、葉や虫をめぐる摩擦も絶えない。都内のマンションに住む主婦(45)は隣家の植物に閉口する。風が吹くと花や葉が飛んできて排水溝を詰まらせるため、こまめに片付けなければならない。大量に発生した虫が洗濯物についたこともある。「今後のつきあいもあるし我慢している」と半ばあきらめ顔だ。

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