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職場の知恵

「やっぱり女は…」男性意識が招く職場の悪循環 上司はひるまず育てる覚悟を

2012/2/15

 女性社員にどう活躍してもらうか。先進事例はあるが、多くの企業は今もこの課題に悩んでいる。「そもそも女性は意欲に乏しく、責任感が薄い」。女性の活躍が進まない職場の男性からはこんな批判も漏れてくる。果たして女性は使えないのか? 解決のヒントを探った。

ダイキン工業は女性活用を訴える社内講演会を開いた(3日、大阪市)

 「今年は男性の新入社員を回してよ」。大手メーカーの人事担当者は年初に顔見知りの営業所長にこう耳打ちされた。

 女性の活躍を掲げる同社は男性中心だった営業や技術部門にも意識的に女性を配属してきた。しかし、現場には異論があるらしい。「厳しく指導したいが怒鳴れない。深夜などに問題が起きても女性を一人で顧客の元へ行かせられない」

 人事担当者は「公に『女性はいらない』とは言わないが、ほかの部署からも水面下で依頼が来る」と嘆く。

広がらない活躍の場

 働く女性は確実に増えたが、活躍の場は思うように広がらない。管理職の女性比率は部長4.4%、課長7.7%と圧倒的に少ない。

 日本生産性本部は2010年、企業を対象に女性社員を育成する上での課題を調査した。最も多かったのは「女性社員の意識」で81.7%。「意欲が乏しい」「感情的になりやすい」など手厳しい見方が並んだ。

 女性は結婚や出産などライフイベントの影響を受けやすい。仕事より生活を重視する女性も確かにいる。ただ、問題は女性側だけにあるのだろうか。

 2月3日、大阪市のホテルの大会議室に中高年男性がずらりと並んだ。ダイキン工業の役員・管理職だ。女性活用の必要性を訴える社内講演会で、遠隔地にも同時中継されるなどすべての役員・管理職が参加した。

 01年から女性活用推進に取り組んできたが、成果が思うように上がらない。そこで昨年、役員・管理職に聞き取り調査をしたところ「女性は結婚や出産で辞める」「雑用や庶務は女性の仕事」といった意識が男性に今も根強いことが浮き彫りになった。講演会はこうした先入観の解消が狙いだ。

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