1 江戸川由利子
2 フジアキコ隊員
3 友里アンヌ隊員
4 丘ユリ子隊員

5 南夕子隊員
6 森山いずみ隊員
7 白川純子隊員
8 城野エミ隊員

写真はすべて(C)円谷プロ

表は歴代のウルトラシリーズの内容とそこに登場する女性の職務、肩書などをまとめた歴史である。「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」まで、66年から81年まで(前半)の流れが一覧できる。

当初は通信(電話番)や雑用(お茶くみ)が主体

まず気が付くのは、ほとんどが通信担当という職務になっている点。いわば「オフィスの電話番」である。戦闘の最前線はもっぱら男性隊員に任せて、女性隊員は安全なオフィスで後方支援に従事するというのが基本的な設定になっている。

たとえば「ウルトラマン」のフジアキコ隊員(写真2)。通信を担当しつつ、男性隊員のために手料理やお菓子を配るなど優しい気遣いで職場を癒やしてくれる。「ウルトラセブン」の友里アンヌ隊員(写真3)は医療班兼務。平時はメディカルセンターに勤務しており、ナース服で男性隊員の健康を管理してくれる。どちらも職場のアイドル的な存在だ。

「ウーマンリブ」をきっかけに戦闘に参加へ

ただ、「帰ってきたウルトラマン」が放映された71年あたりから、女性隊員の役割にも変化の兆しが見えてくる。

たとえば「帰ってきたウルトラマン」に登場する丘ユリ子隊員(写真4)。基本的にはオペレーター・通信担当だが、剣道4段の腕前で戦闘にも積極的に参加し、男性顔負けの活躍をするようになる。メカの操縦や情報解析にも優れ、作戦会議でも積極的な発言を繰り返す。キャリアという地位こそ与えられていないが、男性に劣らない優れた能力を発揮する女性隊員として描かれているのだ。

折しも、米国で「ウーマン・リブ」と呼ばれる女性解放運動に火が付いたのが60年代後半。この流れが日本に上陸し、ウルトラシリーズにも影響を与えたと考えられる。

アイドル歌手ブーム、女性隊員の複数化へ

続いて「ウルトラマンエース」の南夕子隊員(写真5)。

男性の北斗星司隊員と互いの名を呼び合い、ウルトラマンエースに変身するという主役級の扱いに“昇格”する。女性隊員は、もはやお飾りのような職場の脇役ではないのだ。

「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラマンレオ」になると、制服がそれまでのタイツからミニスカート(アイドル歌手ブームの影響)に変わるものの、戦闘機を操縦したり、実戦参加中に殉職したりするなど職務の厳しさは男性とまったく変わらない。

そしてこの時期から、組織内では女性隊員が1人しかいない「紅一点」ではなく、複数の女性隊員が勤務しているのが日常の風景となる。

社会情勢に合わせて、ドラマの中でも女性が活躍する舞台が急速に広がってきたわけだ。

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肩書、職歴、学歴も男性以上に
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