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LVMH、不動産会社がなぜブランド帝国に? 編集委員 小林明

2013/1/11

LVMHには一貫した基本戦略がある。

■アルノー式錬金術とは?

知名度は高いが、一時的な経営のまずさから苦境に陥っているブランドを安値で買収し、再生し、資産価値を高める。資本力を駆使し、新鋭デザイナーを起用し、広告でスター性をアピールし、旗艦店と直営店を通じて世界同時に新作を売り出す。

同じ手法で次々とブランドビジネスを成長させていった。グループが成長する限り、資産価値はより高まり、動かせる資金力もより増える。「アルノー式錬金術」である。

多くのブランドを抱えるメリットはほかにもある。

■多ブランドを抱える利点

「仮にあるブランドの業績が赤字でも、ほかのブランドが稼ぐ利益を投じながら、時間をかけて再生できる。さらにグループ内にブランド経営のノウハウが蓄積でき、人材も育つ」というわけ。グループの規模が大きければ大きいほどより強力なパワーが発揮できる。だから、成長を続けなければならないのだ。

では、どうしてグループ全体の広告を打たないのか?

「それは、売り買いが活発で、グループ内のブランドが常に流動しているから。個別ブランドの広告は打つが、グループ全体のイメージを固定化させるような宣伝は打っても意味がないでしょう」

バーク氏はこう答えてインタビューを終えた。

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