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スーパークールビズ、職場に広がる戸惑い

2011/6/13

アロハシャツOK、無地TシャツOK――。環境省はクールビズを進め大胆な「スーパークールビズ」を打ち出した。電力不足が懸念される今夏は、職場でも家庭でも大幅な節電が求められるためだ。だが、掛け声とは裏腹に職場では戸惑いが広がり、温度差は開くばかり。会社の常識と暑さの狭間で知恵を絞る日々だ。

昨年並み多く

28度設定の職場ではアイスバッグで体温調節も(東京都渋谷区のジェイアンドティプランニング)

「真夏になれば定着するかもしれないが、今は様子見」というのは、ファイザーに勤める30代の男性。東京の本社スタッフである男性の職場では、今夏はポロシャツ、チノパンが認められ、Tシャツも上着を着ることを条件に承認された。選択肢は広がったが、「今のところだれも着てこない」。男性もネクタイをしめず、上着を着ない昨年並みの格好だ。

損害保険ジャパンでは全社員を対象に「節電ビズ」と銘打ち、今夏からポロシャツやチノパンも着用できるようにした。「節電ビズ」バッジも用意したが、「お客様に接する部門はなかなか着にくいという声が多い」(同社)。職場の基準が変わっても、周囲や相手先の心象を思うと、なかなか踏み出せないでいる。

都内の大手通信会社に勤める男性(43)の職場でも今夏は綿パンツやポロシャツを着てよいことになり、男性は半袖シャツで出勤を始めた。だが、周囲を見渡すと、上司が出席する会議ではネクタイをしている人が目立つし、営業担当の社員は「昨年と同様に今年もネクタイをする」と言い張っている。「暑くても相手よりきちんとした服装でいるのが礼儀と考える人が多い」とこの男性はこぼす。

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