飲み物代――マイ水筒持参、ペットボトル再利用も

2010/6/14

得々家計

蒸し暑さが次第に強まり、汗ばむこの季節。外出先などで飲み物を買う機会も多いだろう。「日経生活モニター」に登録する読者を対象に、飲み物代に関するアンケート調査を実施したところ、何らかの節約術を実践しているとの回答は約7割(68.9%)だった。

回答の中で多かったのは「マイ水筒」を使った節約術。自宅でいれたお茶や紅茶、ウーロン茶などを水筒に入れて持ち歩く方法だ。東京都の男性会社員(49)は「自宅でいれたコーヒーを保温型水筒に入れて会社に持って行く。自動販売機で買うコーヒーとは比べものにならないほどおいしく、節約にもつながる」。静岡県の男性(33)も「8年前から1.5リットル入りの水筒を持参している。そのおかげで自販機で買い物せずに済む」と話す。

マイ水筒を常に持参している千葉県の自営業の男性(60)は「娘や孫から『かっこいい』と褒められてうれしい」と、節約の思わぬ副次効果に満足げだ。愛知県の女性公務員(55)はボトルにハーブティーのパックと水を入れて持ち歩いている。「透明のボトルに色のきれいなハーブを入れると見た目も楽しい」

自宅で作った飲み物で持ち歩けるのはお茶類だけではない。新潟県の女性(42)は、お手製のスポーツドリンクを持参している。「愛用する甘味料と塩、ビタミンCなどで調合できる。市販の粉末タイプよりも安くておいしい」という。

水筒の代わりに中身を飲み終わったペットボトルを再利用する人も多い。神奈川県の専業主婦(50)は「軽いので、外出時は使用済みのペットボトルを水筒代わりに使う」。埼玉県の男性会社員(58)は「スーパーなどで買った2リットル入りのペットボトルのお茶を、家で500ミリリットル入りのペットボトルに詰め替えている。市販の500ミリリットルのペットボトルのお茶と比べてコストは約4分の1で済む」そうだ。

ペットボトルを水筒代わりに再利用する場合、気をつけなければならないのが衛生管理だ。京都府の女性会社員(25)は「雑菌が繁殖する可能性があると聞くので、繰り返し何度も使わず2、3回で捨てる」。食中毒の発生しやすい季節でもあるだけに、細心の注意が必要だ。

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