古賀春江「海」アートについて話そう!

2012/12/13
古賀春江「海」 1929年、油彩・カンバス、130×162.5センチメートル、東京国立近代美術館蔵

青い空に鳥が羽ばたき、海には色とりどりの魚が泳いでいる。そんな自然の豊かさに対抗するように、機械のような工場や潜水艦、飛行船などの人工物が重々しく画面に割り込む。赤い帽子をかぶった女性はどこか陽気な印象だが、つま先立ちで天を指さし、近代文明の負の側面を告発しているようにも見える。さて、あなたはどう見ますか。

▼作家プロフィル

1895年福岡県久留米市の寺に生まれ、本名は亀雄(よしお)、のち僧籍に入り良昌(りょうしょう)に改名し、春江(はるえ)を呼び名とする。画家を目指して17歳で上京後、太平洋画会研究所、日本水彩画会研究所で学び、1917年から二科展に出品。キュビズムやシュールレアリスムなど西欧の美術動向に影響を受け、1933年に38歳で亡くなるまで、様々に画風を変えた。

▼ここで見られます

東京国立近代美術館で開催中の「東京国立近代美術館60周年記念特別展 美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」で「海」を展示している(2013年1月14日まで、http://www.momat.go.jp)

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