仕事・結婚…悩み多く アラサー女子をフォロー対話の機会設け、離職防ぐ

2014/3/10
30歳前後は働く女性にとって悩み多き年ごろだ。仕事のおもしろさが分かり始める半面、結婚・出産が現実問題として視野に入る。結婚・出産は働き続けるハードルではなくなりつつあるが、それぞれの選択は今もキャリアの行く末を大きく左右する。悩める“アラサー女子社員”をターゲットに企業も支援の手を差し伸べている。
オリックスは若手女性社員を対象にセミナーを開いている(東京・港区)

「相手はまだいないけど結婚したいし子どもも欲しい。だけど仕事ももっとしたい」。リクルートホールディングスの山崎有香さん(28)は入社6年目にそんな思いに駆られた。経理と投資戦略の2つの部署で、がむしゃらに働いてきた。仕事に自信もついた。ただ田舎に帰省すると昔の同級生は結婚したり子どもを産んだり。「今のペースで働いていると結婚できないかも?」。不安が頭をもたげる。

活躍は工夫次第

答えの出ない、もやもやを感じていた昨年8月、会社から研修の案内が届いた。28歳女性社員を対象にした「Career Cafe 28」だ。彼女たちの先を歩く30~40代の女性社員が仕事や結婚生活、子育ての実情を赤裸々に語る集まりだ。

仕事に全力投球するためにベビーシッターを惜しみなく使うワーキングマザー。夫と家事分担を細部まで詰める共働き妻。職場では分からないプライベートな側面が見られた。山崎さんは「結婚して子どもが産まれれば自分の時間は減る。でも制約があっても工夫次第で活躍できると分かった。漠然と悩むより前に進もうと思えた」と話す。

28歳を人生のターニングポイントとみて、2011年に研修を始めた。会社では一人前になるころ。私生活では同年齢の友達らの結婚や出産が増えてくる。「具体的な相手や予定がないのに、仕事と家庭を両立できるのかと悩み始める。女性の場合、仕事とプライベートは切り離せない。迷いを取り除くためにも28歳女性社員へのフォローが重要」(ダイバーシティ推進部)

「入社5~6年目は何を考えて、どんな働き方をしていましたか?」。会場からの問いかけに4人の女性パネリストが答える。オリックスは2月19日に「ORIX Group Woman's Forum」を開催。20代後半~30代前半の37人が参加した。

子育て支援策が奏功し、出産退社はほぼなくなった。ただ女性管理職比率はまだ14%。結婚・出産といったライフイベントを超えた先の働き方がイメージできない。ダイバーシティ推進担当の脇真由美さんは「若手男性は身近に手本にできる先輩がいくらでもいる。結婚、出産、仕事。何をどう選んでも働き続ける道があることを先輩らの姿で分からせたい」と狙いを話す。

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