2013/7/20

日本の歩き方

「ことぶき屋」のカレー担々麺。カレーとゴマの風味がともに楽しめる

人気は他県にも広がり、ローソンは2012年9月にせきとりの味を再現した「からあげクン 新潟カレー味」を200万食限定で、全国9600店で販売した。

担々麺にカレーをかけたら…

総務省の県庁所在地別家計調査(2010~12年の平均)によると、新潟市は2人以上世帯のカレールーの購入金額が年間1767円と全国1位。全国平均(1514円)より約17%多い。「県民性」と言っていいほどカレー味が浸透している。新潟のカレー味好きを知って、意識して街中を探してみると、おもしろい「カレーもの」をいろいろ見つけた。

カレーうどんが人気の「讃岐っ子」(新潟市・古町)

メニューを見て思わず笑ったのが「カレー担々麺」だ。繁華街・古町にある中華料理店「ことぶき屋」は、新潟で初めてギョーザと担々麺を出した店として知られる。白ごま、黒ごま、野菜担々麺に加え、数量限定でカレー担々麺(960円)を出している。辛い担々麺に辛いカレーのトッピング。普通は思いつかない。いや、思いついてもやめるだろう。店長の岡村雅史さん(37)は「担々麺のバリエーションを増やそうと思ってカレー味を加えてみたんです。カレーは味が強いので試行錯誤を重ね、担々麺のゴマの風味を殺さない程度にバランスを考えました。『カレーを加えることはないだろう』という人とリピーターになるお客さんに分かれますね」と笑う。

「ことぶき屋」と同じ通り沿いにあるうどん店「讃岐っ子」は、香川の讃岐うどんに加え徳島の郷土料理であるたらいうどん、そして、つなぎに海藻を使った新潟の名物へぎそばもある欲張りな店で、飲んだ後のしめの一杯を食べる客で深夜までにぎわう。ところが、多くの客が注文するのが「カレーうどん」か「辛口カレーうどん」。釣られて注文してみたが、酒の後には確かに悪くない。

「カレーどら焼き」を発見

「美松」のカレーどら焼きサンド。甘さと辛さが絶妙ではある

長岡市の駅前通りを歩いていると、うれしいものを見つけた。喫茶店「美松」の店外のメニューに「どら焼きサンド」とある。「クリームチーズ」「タルタルチキン」に加え「カレー」がある。当然、「カレーどら焼きサンド」(単品189円)を頼んだ。店員はなぜか「カレーバーガーです」と言って、その初めて見る食べ物をテーブルに置いた。バンズにあたる部分はごく普通の甘いどら焼きの皮。あんこにあたる部分に固めのカレーとレタス、トマトが挟んである。まあバーガーっぽい感じはする。見た目通りの味で、甘さと辛さの組み合わせは悪くない。店員は「カレー味なら間違いない、と思って去年からメニューに加えました」という。

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カレーラーメンに歴史あり