池袋に集う今ドキ女子 胸キュン「乙女ロード」副都心線繁盛記(3)

新宿、渋谷など「副都心」といわれる街のなかでも地味な印象がぬぐえなかった池袋。その池袋に若い女性が集うようになった。アパレルや飲食など、新しい店も増えている。きっかけはアニメに代表されるサブカルチャー関連の商品を扱う店の集積だ。東京メトロ副都心線と東急東横線の相互直通運転開始で、この流れに拍車がかかっている。

若い女性をひき付けるアニメイト池袋本店。来店者の8割が女性だという

キャリーバッグを引いて

池袋駅の待ち合わせ場所といえば東口地下の石像「いけふくろう」だ。そこから地上に出て、「サンシャイン60通り」へと多くの人が歩いていく。このごろは人の流れに若い女性が増えた。キャリーバッグを引く姿も目立つ。話を聞けばアニメキャラクターを模したコスプレの衣装を入れるためのバッグだという。

渡った先にあるのは通称「乙女ロード」。主に女性をターゲットにしたアニメ関連商品を扱う店が軒を連ねる。

「今どきの女子ばかりでしょ? いわゆるオタクじゃない」

コスプレ衣装店をこの通りに構えるアニメイト(東京・板橋)の小山幸男・経営企画室次長は指摘する。

この衣装店の上階にはアニメ作品とコラボした飲食店もあり、女性同士で食事を楽しむ姿でいっぱいだ。

女性の支持を受け、個性的な店が乙女ロードから飛び出し、池袋全域へと広がり始めた。アニメイトは創業の地である乙女ロードにコスプレ衣装店を残し、ほかのアニメグッズを扱う池袋本店を豊島区庁舎付近へと2012年11月に拡張移転したばかり。ところが、ここ1年で来店客は急速に増加。店内は常に混雑し「もう手狭になった」(小山氏)。

週末になると店舗からはみ出すように区庁舎前の中池袋公園で若い女性が集まる。かつては近隣の電器店などに来る男性の姿が多かったが、今や若い女性の交流の場。アニメの缶バッジなどグッズ類を交換している。埼玉県在住の女子中学生が「楽しいので頻繁に来ている」と話してくれた。