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日本の歩き方

おいしすぎて……「うどん県」香川の悩み

2013/12/9

「うどん大+おにぎり2つ+天ぷら」の組み合わせ。一般のうどん店でこれくらい食べると、960キロカロリー程度に……

 「うどん県」として知られる香川県。統計などによると、香川県のうどん消費量は全国平均の2倍強。1人当たり2日に1食(1玉=200グラム)を口にしている計算になるという。一方、人口当たりの糖尿病患者数は全国ワーストクラスで「糖尿病になるのは、うどんばかり食べるから」との声も聞かれる。

 あれほどおいしい讃岐うどんが本当に糖尿病の原因なのか。調べてみた。

離乳食もうどん

 話を進める前に、香川の人はネタ半分としても「物事をまず、うどんを基準に考える」傾向が少なからずあることをご紹介しておく。香川県は家計収入が全国平均レベルなのに、1人当たり預貯金残高が東京都と争って例年、全国1位か2位。理由を尋ねると、多くの人が「昼飯のうどん代が安く、お金を使わないからでは」と答える。

さぬき麺業が野菜不足解消のために売り出した「野菜うどん」

 昼食のうどんは確かに500円もあればお釣りが来る安さだが、実は1世帯の消費支出は全国平均近くなので、うどん食だけでは貯蓄額の多さを説明できない。それでも「うどんの安さ」説は根強い。

 糖尿病についても、明確な根拠はないにもかかわらず、多少の自虐を込め「うどんばかり食べるから」と言う県民は少なくない。

 うどんがどれほど香川県民の生活に根ざしているか。高松市の60代のある団体職員の男性は「自分の離乳食はうどんでしたよ」と打ち明ける。うどんを細かくちぎって、離乳食として与える。

 香川には、そうしたうどんを表す赤ちゃん用語「ぴっぴ」という言葉もある。「自分の子どもも、同じようにうどんを離乳食にして育てた」。香川ではうどんは重要な食文化だが、どうやらそのおいしさを幼少期の舌で覚えるようだ。

 一方、香川県の人口10万人当たりの糖尿病受療率(患者数)は2011年で308人(全国平均は185人)と全国ワースト2位。08年はワースト1位だったという「糖尿病県」だ。

 うどんばかり食べると本当に糖尿病になるのか。サンプル数は少ないが、知り合いを通じるなどして、うどんをよく食べる人の血糖値を調べてもらい、表にまとめてみた。

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