「きりたんぽ」真の主役 歯応えダンゼン比内地鶏東北肉紀行

きりたんぽまつりで行われた「千羽焼き」

このきりたんぽまつりでは、長さ15メートルの鉄製パイプに地鶏を丸ごと刺して焼く「千羽焼き」も行われ、1羽4200円で販売された。千羽焼きは、毎年1月に開く「比内とりの市」でも行われる。

秋田県北部の郷土料理だったきりたんぽや比内地鶏。現在は秋田県で最も有名な料理・食材になっており、秋田市内でも多くの店が扱っている。

きりたんぽ鍋を秋田市内の料亭で最初に取り入れたのが創業95年の「濱乃家」。本格的な数寄屋造りの同店は、かつては社用の接待の場としてにぎわった。現在は若い人や女性が入りやすい店を目指して順次、リニューアルを進めており、11月からは観光客からの要望を受けて「きりたんぽ鍋」(2500円)のランチメニューを提供する。

きりたんぽ鍋のセットは同店をはじめ、多くの店舗がインターネットでも販売しており、家庭で取り寄せることもできる。

焼き鳥1本300円

比内地鶏の親子丼は人気メニューの一つ(本家あべや秋田店)

比内地鶏を使った焼き鳥は、秋田県内でも意外と口にすることは少ない。焼き鳥というと1本当たり100円~150円程度のイメージだが、比内地鶏の場合は300円程度になるからだ。

本家比内地鶏の直営店で秋田市にある「本家あべや秋田店」は、丸ごと1羽を仕入れているため比内地鶏のいろいろな部位の焼き鳥を楽しめる。同店の人気メニューの一つが比内地鶏親子丼(ランチタイムで1000円)。肉、卵、だしのいずれも比内地鶏を使っている。

「弾力の違う胸肉ともも肉を使っています。かむほどに感じる肉の味が他の鶏肉とは違います」と米光雄作店長が話してくれた。

冬場を中心に味わう比内地鶏。山間部での地道なブランド維持への生産者のこだわりがかみしめられる味わいでもある。

(秋田支局長 曽我真粧巳)

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