豪華で人気 通が教える「青森ねぶた」はしごガイド

制作中のねぶた「川中島」とねぶた師の北村麻子さん(青森市)

夏の東北は祭りの季節。なかでも豪華で人気が高いのが青森県内の3都市で行われる「ねぶた(ねぷた)」だ。東北三大祭りの1つ、夜の町を華麗な人形灯籠の山車(ねぶた)が回る様で知られる「青森ねぶた祭」のほか、弘前市と五所川原市で開かれる「ねぷた」も見逃せない。ほぼ同じ時期に3つの祭りがあるので、スケジュールの立て方次第では連続して見物することも可能だ。

青森、初の女性ねぶた師奮闘

「ほとんど寝ていません」。細い指先が塗料で黒く染まっている。青森港に近い「ねぶた小屋」で、北村麻子さん(30)はねぶた「川中島」の作製仕上げに追われていた。昨年、「琢鹿(たくろく)の戦い」のねぶたで初の女性ねぶた師(制作者)としてデビュー、優秀制作者賞に輝いた、ねぶたファン期待のホープだ。

「構図が複雑な『川中島』はこれまで何人ものねぶた師が手掛けてきた定番の古典的テーマ。見る人の目も肥えている。どうしてもこれまでのものに似てきてしまう」と北村さん。父でキャリア50年のねぶた師、隆さん(65)からは「難しいからやめろ」と反対されたという。

それでも北村さんは「難しいからこそ2年目で挑戦する意味がある」と制作を決断した。上杉謙信の乗る馬や、武田信玄のかぶとの房毛など初めて作るパーツも多く、「作業が予定よりだいぶ遅れている」。2月の下絵完成・部品作りからこれまで休み無し。「やるしかない。見に来てくれる人がたくさんいるから」と自分を奮い立たせている。

青森のねぶたは、迫力ある人形灯籠の山車が魅力(青森市)

前夜祭は8月1日

そんな北村さんのようなねぶた師15人が丹精込めて作り上げた大型ねぶたが登場する「青森ねぶた祭」は、8月1日に開会、前夜祭を行う。

翌2日から青森市内中心部で「ラッセラー」の掛け声とともにねぶた運行が始まり、2日と3日は小型の「子供ねぶた」と合同運行になる。5日深夜には「大賞」や「知事賞」など各賞の受賞ねぶたが発表される。最終日の7日は市内運行は昼間だけ。今回は東京ディズニーランドのキャラクターパレードも参加する。

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