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さようなら「日本一大きな村」 岩手県滝沢村 市制移行の歓喜と名残惜しさ

2013/12/31

岩手県にある「日本一大きな村」が31日、最後の日を迎えた。盛岡市の北西に隣接する滝沢村は、約5万5000人と村としては日本一の人口を誇ってきたが、1月1日付で市に昇格する。村役場などはこれをさらなる発展の契機にしたいと意気込むが、長年慣れ親しんだ村の名前がなくなることを惜しむ声も聞かれる。

小岩井農場や岩手山も

岩手県滝沢村の無形文化財チャグチャグ馬コの衣装をまとった馬

盛岡市のベッドタウンとして発展してきた滝沢村には、ほかにもさまざまな側面がある。リンゴやスイカなどの果実栽培や稲作が盛んな農業のまち、企業誘致に力を入れる産業のまち、岩手県立大学などを抱える「知の拠点」――。

あまり知られていないが、岩手を代表する観光地である小岩井農場も約3分の1は滝沢村に属する。「日本百名山」のひとつである岩手山は、滝沢村と雫石町、八幡平市の境界にそびえる。

温泉も豊富だ。盛岡の街中を華やかに飾り付けた馬の行列が練り歩く無形文化財「チャグチャグ馬コ」は、村内の神社から出発する。

海にこそ面していないが、いわば岩手県の縮図のようなところといえる。それだけに特徴を一言で表すのが難しく、「日本一の村」がアイデンティティーになってきた側面はある。

それではなぜ市になるのか。

「最大のメリットは住民の意識改革。これは1月1日にすぐ変わるものでもないが、いま年賀状を書いている人は新しい住所を書いている。そこで『変わったんだな』と実感し、やがて意識も変わっていくんだろうなあと思っている」

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