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日本の歩き方

鳥取砂丘の真ん中で「YOGA」とさけぶ

2014/6/30

日没時や満月の夜に行う「砂丘YOGA」(鳥取市の鳥取砂丘)

 夜のとばりが降りた砂丘の真ん中。ヨガマットに寝そべると砂のぬくもりが背中に伝わる。心地よい風にのって、聞こえてくるのは穏やかな波音だけだ。満月の6月13日、鳥取砂丘で行われる「砂丘YOGA(ヨガ)」に参加した。気候もほどよい6~10月、満月と新月の夜だけ特別に開かれる夜8時からのコースだ。

海風を感じながら

 参加費は3000円と町中のヨガ教室よりは高めだが、夜の鳥取砂丘、しかも満月に照らされてヨガができるチャンスとあって、日ごろの運動不足解消を狙ってみた。

 この日の一行は、主催するヨガインストラクターの石谷依利子さんを含む女性10人に記者と男性もう1人。午後7時45分ごろ、集合場所の旅館「ニュー砂丘荘」(鳥取市)をバスで出発し、数分で砂丘入り口の駐車場に着いた。曇天で月はまだ見えないが、薄手の長袖シャツと短パンでも寒さは感じない。

 そこからヨガを行う場所までは真っ暗闇だ。参加者が手にしたミニライトやランタンのほのかな明かりだけが頼り。所々が草に覆われている下り道で始まった道中は、いつの間にか砂ばかりの上り道になった。

 砂は乾いているが、前日の大雨で締まっている。結構な坂道ながら足を取られることはない。石谷さんが「満月が顔を出せば、砂丘が白く淡く照らされて、幻想的になりますよ」と励ましてくれた。

満月の夜、波打ち際でポーズを取る

 道中、鳥取市観光マイスターに認定されている石谷さんが、砂丘にまつわるクイズを出してくれた。砂丘の砂がどこから来たかの三択問題だ。(1)(鳥取県東部を流れる)千代川が運んだ(2)中国の砂漠から風にのって(3)地球ができたときからここにあった――。

 この春、鳥取赴任にあたって読んだ本で答えは知っていた。中国山地の花こう岩が千代川によって海に流され、0.3~0.5ミリの砂粒にまで微細化。風と波の作用で海岸に吹き寄せられたという。ただ「月の砂漠にラクダ」という中央アジアのロマンを想像してみたくて、あえて(2)と間違えてみた。

 風に砂が飛ばされて波打ち模様を作る「風紋」の見どころをすぎ、8時ごろ、ヨガを行う場所に到着した。砂丘のメーンとされ、海面から見て高さ約47メートルの「馬の背」と呼ばれる場所のほど近くだ。眼下には波が白く打ち付る浜辺。浜側に頭が向くよう、さくさくとした砂に、皆でヨガマットを並べて広げた。

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