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日本の歩き方

「萌え鉄」列車、全国で発車 車体に美少女イラスト

2013/7/6

 今や「クール・ジャパン」のシンボルにまでなったアニメ。そのアニメ風の美少女イラストを車体にラッピングした鉄道車両が各地の路線で増殖中だ。地元にちなんだ作品のヒロインが描かれるほか、オリジナルキャラクターをつくる動きもある。アニメ風のイラストを身にまとった、いわば「萌(も)え鉄」トレインはなぜ増えているのだろうか。

■「俺妹」の声で「次は○○駅よ」

鹿島臨海鉄道はラッピング列車を昨秋から走らせている(水戸駅の大洗鹿島線ホーム)

 「来た!」。鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線を昨秋から走っているラッピング列車が、ちょっとした名物になっている。茨城県大洗町が舞台のアニメ「ガールズ&パンツァー」(通称ガルパン)に登場する女子高生らが車体に描かれているのだ。

 車内の中づり広告もキャラクターたちが“占拠”。壁にはキャラを描いたシールがはられている。戦車を使う武道「戦車道」がたしなみとされる世界の物語だけに、戦車の絵もある。

 休日にはカメラに収めようとする男性らがちらほら。「わくわくしますね」。東京都内からJR常磐線を使って水戸駅に来たアニメファンの20代男性は、大洗鹿島線のホームからラッピング列車に乗り換えた。「大洗、大洗です」。駅のアナウンスらしからぬかわいらしい女性の声の主は、「ガルパン」の声優だ。

 記念乗車券の発売やスタンプラリーなど数々の企画も人気を集め、ゴールデンウイーク中の大洗鹿島線の利用者は前年より7割増えた。

車体の前面に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のキャラクターをあしらった(千葉都市モノレール千葉駅)

 利用客の伸び悩みに苦しむ第三セクターの千葉都市モノレールは、千葉市に住む兄妹の日常を描いた人気アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(通称・俺妹)」とタイアップした。3月に始めたラッピングトレインは、当初計画を3カ月延ばして9月末までの運行を決めた。「夏休みいっぱい続ければ遠方からも見に来られる」(千葉都市モノレール営業課)

 キャラクターによる車内アナウンスも登場。主人公の妹やヒロインが「次は〇〇駅よ」「携帯電話はマナーモードで」などと案内してくれる。簡単な自己紹介やモノレールの豆知識も聞ける。外から写真を撮るだけでなく、切符を買って乗車してもらおうという狙いだ。

 「俺妹」を制作するアスキー・メディアワークス(東京・千代田)は、千葉都市モノレールとのコラボを「限界まで挑戦した」と自負する。ファンからも「気合いが入りすぎて驚いた」「何回乗っても楽しめる」といった反応が寄せられているとか。

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