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驚きのニンニクづくし 青森県田子町を歩く 東北肉紀行(番外編)

2013/12/21

旧東北本線を引き継いだ第三セクター、青い森鉄道の三戸駅から車で約20分。秋田、岩手両県と境を接する青森県最南端の町、田子(たっこ)町に入ると、巨大なニンニクのモニュメントに驚く。町中を巡ると、街灯や橋の欄干、郵便ポストの上など、至る所にニンニクのデザインがあふれる。

■ニンニク入りソフトを食してみる

製法特許を取った「ニンニクの編み込み」(青森県田子町)

肉料理をおいしく引き立てるニンニク。全国のニンニク生産年間約2万トンに対し、青森県は1万4000トンと全国の7割を占め、2位の香川県の736トンを大きく引き離している。青森県の中でも田子町は年間1500トンと、有数の生産量と品質の良さを誇る「ニンニクの町」なのだ。

ニンニクの収穫量自体を見ると、現在の「日本一」は同じ青森県の十和田市で年間約4200トン。それでも田子町は「長らく日本一の地位にあり、ニンニク生産に関する取り組みや品質管理の努力などは他の産地を上回っていると自任している」(産業振興課)と胸を張る。

その情報発信基地が、町の中心部にある「田子町ガーリックセンター」。販売所とレストランを併設して1993年にオープン、今では毎年2万3000人が訪れる人気施設になっている。

レストランの「ギルロイカフェ」に入り、人気ナンバーワンの「特製にんじゃあ麺(しょうゆ味)」(750円)をいただいた。上にのった肉そぼろは、地元産の豚のひき肉にニンニクとショウガ、甜麺醤(てんめんじゃん)が合わせてある。麺にもニンニクの粉末が練り込んである。ほのかなニンニクの香り。ピリッとさわやかな辛さ。スープまで飲み干すと、額に汗がにじんだ。

ニンニク入りの肉そぼろとニンニクを練り込んだ麺が人気のラーメン「にんじゃあ麺」(青森県田子町)

外は雪がちらつく寒空だが、ニンニクの風味で体がポカポカしてくる。メニューを見ると、「ニンニク入りソフトリーム」があるという。白ニンニクが入った「ミルク味」と黒ニンニクの「チョコ味」のミックス(300円)を注文した。普通のソフトクリームに比べると濃厚な味わいだが、特にニンニク独特のにおいはしない。

レストランでの人気の第2位は、やはり特産の「田子牛」の焼き肉とニンニクを盛り込んだ「にんベコ丼」(800円)。そのほか、「にんにくカレー」などにも大粒のニンニクがゴロッと入っている。

販売所で扱うニンニク関連商品は約200品目。「ニンニクせんべい」「ニンニクカレー」「ニンニクラスク」「ニンニクスイートパイ」「ニンニクドレッシング」「ガーリックツナ缶」……。まさにニンニクづくし。

青森県などが需要拡大に取り組んでいる保湿性に優れる新素材「プロテオグリカン」とニンニクを配合したサプリメントもある。よそで売っていない「ニンニク焼酎」だけをわざわざ買いに来る人もいるという。

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