ふわふわvsぱりぱり 広島お好み焼き戦国時代

広島のお好み焼きが新時代を迎えている。定番だけでなく、味付けや麺の食感に工夫をこらすことで特徴を打ち出す店が続々と出現しつつあるのだ。これまでは関西のお好み焼きの陰に隠れて認知度がいまひとつだったかもしれないが、この大きなトレンドを逃すのはもったいない。

押さえつけることでここまで平たくなる。この店では極細麺を使っていることも一体感につながっている(「悟空」)

基本は重ね焼き

まずは基本をおさらいしよう。

広島のお好み焼きの特徴はその作り方にある。関西風のお好み焼きが具材を全て混ぜ合わせてからパンケーキのように焼いていく「混ぜ焼き」であるのに対し、広島のお好み焼きは具材を鉄板の上で順番に加熱処理していく「重ね焼き」。クレープのようなものといってもいい。

重ねる材料に何を選び、どの順番でどう調理するか。この「重ね焼き」であることが、様々なバリエーションを生むきっかけになる。

広島駅ビル内にもお好み焼き店が連なり、サラリーマンや観光客でにぎわう

食べる側にしても、「混ぜ焼き」タイプのお好み焼きに比べ口の中でほぐれやすく、素材の味や食感がよりはっきりと感じられる。ソースやだしだけではない味わいを楽しめるのだ。

わかりやすく説明するため、あえて分類を試みた。全体的な味と、食感(主に麺)の2点に焦点を当て、縦軸と横軸で分析した。表の作成にあたっては年間180枚のお好み焼きを食べるという『鉄板おたく』、広島経済大学の細井謙一教授の意見を参考にした。