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旅行・レジャー
日本の歩き方

2014/5/12

日本の歩き方

午前7~午後8時は車両通行止め

近くの家に住む女性に聞いてみた。「事故はないですね。狭いからかえって気遣うてくれはりますよ」。地元出身ではないが、嫁いで数十年、この地に暮らす。「この辺はみんな古い農家。昔は収穫した稲を牛車で運んでました。みんな女の仕事やったんよ」。家を辞去して南へ進むと、右手に田んぼが広がっていた。この道を牛車が行き来していたのだろうか。

「サンロード瓢箪山」の入り口。午前7時から午後8時までは自動車が入れない。
アーケードができた当初の瓢箪山。路線バスが走っている(河内の郷土文化サークルセンター所蔵)

寝屋川市から四條畷市、大東市を抜けて東大阪市に入る。市境から4キロメートル南に下ったあたりで、「サンロード瓢箪山(ひょうたんやま)」と書かれたアーケードが見えてきた。これが目指すアーケード国道らしい。国内にはもう1カ所、長崎市内の国道324号にアーケード国道があるが、元祖は170号だという。

外観は普通の商店街。「おにぎり」もない。しかも入り口には「7-20」と書かれた自転車歩行者専用の標識が立つ。つまり、国道なのに午前7時から午後8時までは自動車が通れないのだ。

サンロード瓢箪山を運営する「瓢箪山中央商店街振興組合」の西仲則夫事務局長(61)によると、近鉄の瓢箪山駅を挟んで、北にサンロード瓢箪山、南に「ジンジャモール瓢箪山」という2つのアーケード付き国道商店街がある。アーケードの長さは合わせて362メートル。どちらも昼間は車が通れない。

夜は車が通るのか。「通ります。でもお客さん、普通に歩いてはりますよ。車の方が遠慮してくれます」。たしかに年齢層は高めだが、切れ目なく人が歩いている。サンロードの通行量は1日1万3000人強。この10年でほとんど変わっていない。各地の商店街が元気を失う中、イベントなどの積極的な集客策でにぎわいを保つ商店街として、韓国やドイツからも視察が訪れるという。

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