ブランケットとお茶でポカポカ 職場での冷え対策
センスアップ
温度の調整が簡単にできないオフィスで冷えに悩む女性は多いようだ。夏場のクーラーはもちろんのこと、暖房が入っていても足元は寒い場合がある。ただ会社という場所柄、スマートに防寒したい。職場での冷え対策の工夫を探った。
渋谷ロフト(東京・渋谷)には足を温めるクッションや重ね履きする靴下など様々な冷え対策の商品がある。手軽に使える代表格はブランケット。渋谷ロフトの田中寛子さんは、職場では大判で落ち着いた色合いの英国ブランド「ハリスツイード」のブランケット(9975円)がお薦めという。ウール100%で幅広い年代に受け入れられるデザインだ。「フリース素材より髪の毛などのごみが付きにくく、静電気が起きにくい」(田中さん)のもポイントだという。
暖を取るためのお茶選びにもこだわりたい。女性に人気の茶専門店ルピシア(東京・渋谷)宣伝部の渡辺海さんは「ショウガ入りのティーバッグタイプがお薦め」と話す。ショウガのシリーズで1番人気なのは「生姜な紅茶」(10個入り700円)。袋がジッパー付きなので密閉するためのクリップなどが不要。ティーバッグを個包装していないのですぐにお湯に入れられる。ルイボスティーにマカ、朝鮮人参をブレンドし、シナモンとショウガも効いたハーブティー「マスキュラン」(10個入り、1200円)もノンカフェインで人気商品。いずれも職場の机の引き出しに忍ばせておくのにはぴったりの大きさだ。
鍼灸(しんきゅう)治療院セラキュア(東京・品川)の鍼灸師、菅田裕子さんは「冷えは婦人科系の病気を引き起こすだけでなく、肌荒れなど美容にも影響する」と話す。冷えに効果的なのは首、手首、足首など「首」の付く部位を温めること。動脈が皮膚に近い位置にあるため、温めれば体に流れる血液も温められるからだという。また、冷えは下半身から来ることが多い。菅田さんは「つま先やかかとの上げ下げを行えば血流が良くなる」と指摘。これならデスクワーク中でも実践できそうだ。
[日本経済新聞朝刊女性面2013年10月19日付]
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