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天ぷら・おひたし・あえ物… 食用菊ってどんな味?

2013/10/15

菊の花を見て「おいしそう」と思う人はどのくらいいるのだろうか(写真は観賞用の菊)

突然だが、読者の皆さんは花を食べたことがあるだろうか。いや、質問を変えよう。花を食べたいと思って食べたことはあるだろうか。統計が見つからないので分からないが恐らく、花は観賞するものであって食べたいと思った人は少ないのではないだろうか。

純潔なイメージを大事にしていた一昔前のアイドルなら「主食はお花です」とでも言いそうなものだが、主食にしないまでも、実際に花を食べる文化は存在する。食用に適した花をエディブルフラワーと呼び、カリフラワーや菜の花などがある。そしてそのなかで、この時期特に出回りが多くなるのが「食用菊」だ。

■山形に紫の品種「もってのほか」 天皇家の家紋を食べるなんて…

旧暦の9月9日(新暦で今年は10月13日)は重陽の節句と呼ばれ、菊で不老長寿を願う風習がある。この風習は中国から伝わったもの。平安時代には菊の花をめでながら、「菊花酒」を飲んだ。

食用の菊は江戸時代以降に普及したとされ、あの松尾芭蕉もアイドルよろしく菊を好んで食したそうだ。現在は山形県や愛知県、秋田県を中心に栽培されている。

山形産は東京市場に入荷する食用菊の6割近くを占めており、山形では現在でも菊を食べる文化が色濃く残っている。「秋になると食用菊がどのスーパーにも一斉に出回り、売り場が華やかになる」(JA全農山形)

山形では「もってのほか」という紫の菊の栽培が盛んだ。名の由来は、一説によると天皇家の家紋である菊を食べるなど「もってのほか」だからだという。

山形県では食用菊をサラダのように大量に食べることも

今夏の猛暑の影響で、食用菊の卸値は高値水準になっている。青果物卸大手の東京青果によると、現在の東京市場での卸価格は80グラム入り1パックが100円強で前年に比べ約2割高い。なかでも「黄色の菊の出回りが少ない」(東京青果)。

そういえば仏に供える菊も、需要期の9月のお彼岸には小菊を中心に今夏の猛暑で卸値が上がっていた。ただ卸値の上昇は小売価格には反映しておらず、都内のスーパーや百貨店などでは山形産、秋田産ともに前年並みの1パック250~300円ほどで売られている。

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