N
MONO TRENDY
本日入荷 おいしい話

2014/2/11

本日入荷 おいしい話

10万株から生まれた超エリート 「とちおとめ」以来17年ぶりのエース級

新品種を作り出すのに6年もかかるのか――。開発者の苦労に思いをはせると、深沢さんは「むしろスカイベリーは短期間で開発できた方です。最初から優秀な品種だったのでいわば飛び級ですね」。

イチゴ研究所は毎年1万株のイチゴを植え付け、外観や食味が良いものを選抜する

新品種を研究・栽培しているビニールハウスに案内してもらった。

畑いっぱいに様々な形や大きさのイチゴが揺れている。毎年植え付ける新品種の候補はおよそ1万株。実がなったら研究員が見た目や味をチェックし、有望な品種を選抜する。優秀な品種を掛け合わせても、両親の長所だけを受け継ぐとは限らない。実際に育ててみなければ、品種の特徴は分からない。

厳しいチェックを経て、2年目以降の継続栽培に移れるのはわずか3%程度だという。その後5年間かけて最も優秀な品種を選び出し、商品として有望だと認められれば品種登録を申請する。

品種登録が認められても、市場で広く流通するとは限らない。とちおとめが開発されたのは1994年。その後も新品種はいくつも誕生したが、市場に広く出荷するイチゴとしては2011年開発のスカイベリーが17年ぶりの新顔だ。

ちなみにスカイベリーの正式な品種名は「栃木i27号」で、先輩のとちおとめは「15号」。17年の歳月が流れる間に「とちひとみ」「なつおとめ」など12の新品種が誕生したのだが、いずれも第2のとちおとめにはならなかった。

スカイベリーは延べ10万株のなかから選ばれたという超エリート。「見た目はきれいだし、あまおうにも負けないでしょ」。深沢さんの「娘自慢」に力がこもる。

次のページ
「いばらキッス」「古都華」「おいCベリー」…… イチ
MONO TRENDY連載記事一覧