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まぶしい照明はNG 秋の読書、視力低下にご用心 専門家に聞く

2013/10/14

秋の夜長は過ごしやすく、気の向くままに読書を楽しむ人も多いはず。読書に夢中になるあまり、薄暗いなかで読書をしたり、休憩なしで読みふけったりした経験はだれしもあるだろう。ここで注意したいのが目の疲れと視力の低下だ。日本眼科学会の理事を務める順天堂大の村上晶教授(眼科学)に、読書での注意点や予防策などを聞いた。

Q 読書の秋がやってきた。視力を低下させないためにはどうしたらいいのか。

順天堂大の村上晶教授

A 目は「水晶体」というレンズがピントを調節し、眼球内の光を感じ取る「網膜」で焦点を合わせることでものを見ている。子供で遠くのものが見えづらくなる「近視」が進む理由は、両親が近視など、遺伝的要因が影響していると考えられている。そのほかに、仕事や勉強、プライベートで近くのものを見続けるような環境であれば、近視が進むといわれている。

最近の読書は本だけでなく、専用の端末を使った電子書籍を利用するケースが増えている。スマートフォン(スマホ)を使うことも同様で、若者を中心に近視が進行する生活環境にあると言わざるを得ない。

Q 読書前に気をつけることは。

A 部屋の明かりが十分かどうかの確認が必要だ。これに加えて、手元を照らす電気スタンドをつけることも重要となる。この時、頭や手の影で本が暗くならないようにする必要がある。ただし、まぶしいと感じる強すぎる明かりも網膜に刺激を与えるため、避けてほしい。見たい所に均一に光を当てることが肝心だ。

Q 読書中に気をつけること。

A 椅子に座っている場合、背筋を伸ばした正しい姿勢で座り、目と本をできるだけ離して読むことが大事だ。背筋が曲がると前かがみになり、目と本の距離が近づいてしまう可能性がある。

読書の際に注意すること
・部屋の明かりは十分に。手元を照らすことも忘れずに
・正しく、無理のない姿勢で
・本と目はできるだけ離す
・頭や手で本に影を作らない
・適度に休憩を取る。休憩中は遠くを見る
・目薬をさしたり、まばたきの回数を増やしたりして「ドライアイ」を防ぐ

眼を乾燥させないように、まばたきをしたり目薬をさすことも効果的だろう。集中するあまりまばたきの回数が減ると、眼が乾燥し角膜の表面がざらつく「ドライアイ」の状態になる。こうなると網膜でピントが合いにくくなり、ものがかすんで見える。

定期的に休憩をはさむこともお薦めしたい。45分間読書をしたら、15分の休憩を取るのが1つの目安と考えてもらえばいい。休憩中は窓の外を眺めるなど、なるべく遠くを見ることで水晶体の調節力を休ませる。

Q 予防法は。

A 子供は広々とした屋外で運動したり遊んだりしてほしい。海外の研究で、子供が外で日光を浴びて活動することで近視の進行を遅らせる効果がある、ということが確認されている。大人の場合、年齢とともに水晶体のピントを合わせる調節力が衰え、子供とは反対に近くのものがかすんで見えづらくなる。これが「老眼」で、目が疲れがちになる。早い人は40代半ばから注意しなければならない。大人は近くのものが見えづらいと思ったら、早めに眼科で検査を受けてほしい。老眼鏡を適切に使えば、疲れ目にならずに読書を十分、楽しむことができるだろう。

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