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職場の知恵

ひげ脱毛やエステ通い…男も美容、仕事に自信

2014/1/8

■トラブルに注意

 ならではの“現象”も見られるという。男性専用のエステサロン、チューニングオム(東京都港区)の原嶋小百合マネジャーは「エステでは女性は施術中に他のことはしないのが一般的だが、男性は電話をかけながらケアを受けるなど、仕事をしながら利用するケースが多い」と指摘。「外回りで空いた時間に訪れる人もおり、効率よく美容効果を得たいというニーズも大きいようだ」と分析する。

 毎日ケアはしなくても時折、スパや美容サロンを訪れて肌を整えるという男性もいる。世田谷区の男性会社経営者(50)は、10年前、妻に誘われて美容クリニックに付き添って以来、年に数回通うようになった。「普段は面倒なので特に美容について気にしてはいないが、だからこそ年に数回は、専門家に肌の状態を整えてもらいたい。いいリラックスにもなるし、一石二鳥だ」と効用を語る。

 ただ、美容に気を使う男性が増える一方で、美容絡みで男性が被害者となる例も増えている。国民生活センターによると、男性の美容やエステサービスについての被害報告は2013年4~12月だけで28件。すでに12年度の17件を上回っており、担当者は「年度末までにさらに増える可能性がある」と見る。

 寄せられた被害報告には「ひげの脱毛をしたら顔が真っ赤になり、1週間腫れが引かなかった」「まつげパーマをしたら、薬剤が肌に合わず、まぶたが腫れてかゆくなった」といったケースが並び、女性の被害例とほぼ同じだ。

 厚生労働省も対策に乗り出し、レーザー脱毛には医師免許が必要だとする通達を出している。日本美容外科学会の会長も務めた真崎医院(東京都渋谷区)の真崎信行院長は「何かあった場合に備え、医師がいる施設の利用を推奨する」と話す。

 国民生活センターも「キャンペーンやクーポンなどで気軽に使える美容サービスは増えたが、安心できる施設かどうか、事前にしっかりと調べる必要がある」と注意を促している。

■伸びるケア用品市場

 美しさを追い求める男性の必須アイテムとなっているのが男性用化粧品だ。調査会社の富士経済(東京都中央区)によると、男性化粧品の2013年の国内市場は前年比4%増の1062億円となる見込み。なかでも、顔面ケア用品は05年の128億円が13年には208億円となる見込みで、毎年増加している。

 本格的な男性化粧品が国内に登場したのは、1967年に遡る。資生堂の「MG5」を皮切りに、化粧品各社が男性用製品を手がけ始めた。その後、資生堂は04年に男性向け高機能化粧品「資生堂メン」を発売。1月下旬には目元用高級クリームを市場に投入する予定で、高まる男性のニーズに対応している。

 ポーラ・オルビスホールディングス傘下で自然派化粧品ブランド「THREE」を手がけるACRO(東京都品川区)も、同社商品に男性の購入者が多いことに着目。13年10月にスパを立ち上げた際には、あえて女性限定にせず男性も利用できるようにした。顔のクレンジングやパックをする「フェイシャルケア」は当初予想以上に人気で、会社帰りの男性も多いという。

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