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ディー・エヌ・エー(DeNA)創業者の南場智子氏。2011年に夫の看病を理由に代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)を退任しましたが、15年1月に傘下のプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」のオーナーに、同年6月にはDeNA会長に就任しました。インターネットを活用した遺伝子検査などヘルスケア事業も自ら率いています。再び全力疾走を始めた南場さんのリーダー論を再公開します。

 会長になられて役割は変わりましたか。

「いいえ、全く何も変わりません。当社は常勤取締役が私も含めて3人で、社外取締役は2人です。会長かどうかは関係なく、私は3人のうちの1人として会社の重要な意思決定を間違えないということが任務です。それは以前と変わらずやっています。ただ、代表取締役社長の守安(功)を含め、担当する事業をそれぞれ分担しています。私は電子商取引(EC)とヘルスケアと、新卒採用、そして創業者としてDeNAイズムというか、らしさをしっかりと伝承していく仕事があります。CSR(企業の社会的責任)として小学校低学年向けプログラミング教育も直接やっています。あとは野球ですね」

 3人の取締役が各事業を分担するというのは珍しい経営スタイルですね。どのように役割を分担していますか。

「だいたい迷うことはないです。ヘルスケアやEC分野であれば私で、守安はゲームや自動車関連などの新規分野を担当しています」

守安功DeNA社長

守安功DeNA社長

CEOによるトップダウンではなく、3人のチーム経営というわけですか。

「私がCEOの時は、私と春田(真・前会長)、守安の3人で決めていましたが、現在は上場企業のガバナンスを追求していかなくてはいけないため、社外取締役を入れて、取締役会のガバナンスをきちんと機能させていく方式にしています。例えば、15年6月の株主総会以降は、常勤取締役を2人減らして3人とし、社外取締役を1人増やして2人にしました。より株主の目を意識し、その声を経営に反映させて、ガバナンスを強化していこうと考えています。私が社長を退いて4年になりますが、この間に経営の透明性も高めています」

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