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連ドラの視聴率で合格と言えるのは…TV業界の大疑問

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NIKKEI STYLE

 テレビや映画などエンタテインメント作品をチェックしていて思う素朴な疑問について、当事者や専門家に直撃したり、独自のデータ調査などで真相を明かす大疑問特集。まずはテレビ放送にまつわる豆知識から芸能の舞台裏までをお届けする。

疑問1: NHK朝ドラの舞台に一番選ばれている県は?

最新作『とと姉ちゃん』で94作目となるNHKの連続テレビ小説。『とと姉ちゃん』の舞台は静岡県の遠州(浜松)と東京都、2016年10月スタートの次期作品『べっぴんさん』の舞台は神戸と発表されている。

歴代の朝ドラでどの都道府県が舞台になっているのかを見ると、43回の東京が断トツの1位。東京が最初からメインとなる作品が多いことに加え、最初は違う地域で物語が始まり、主人公が夢を叶えるために上京するパターンも少なくない。『とと姉ちゃん』や、『花子とアン』(山梨から東京)がその例だ。

2位は大阪。朝ドラを東京局と大阪局が交互に制作していることが影響している。大阪局の作品は近畿地方で、東京制作はそれ以外の地域で展開するものが多い。ただし、大阪局制作の『マッサン』は、主人公の出身地・広島で物語が始まり、大阪、北海道と舞台を移した。これだけ舞台が大きく変わったのは、近年で珍しい例と言える。

実は47都道府県すべてが朝ドラの舞台になっている。しかし"全国制覇"はかなり時間がかかり、沖縄が舞台になったのは、01年の『ちゅらさん』が初めて。朝ドラは1961年に始まったので、開始から40年たってのことだ。また、常に世間から注目を集めるだけに、舞台になった場所が観光地になることも珍しくない。『あまちゃん』の岩手県は東日本大震災で大きな被害を被ったが、ドラマが大人気となり、ロケ地に多くの人が訪れたのも記憶に新しいところ。

ところで、1位が東京なら、最下位がどこか気になるもの。半世紀以上の歴史がある朝ドラだが、舞台が1回だけのところはまだ15県もある。今後注目を集める可能性を秘めた場所は、まだ全国の各地に眠っている、というわけだ。

疑問2: NHK大河ドラマで一番選ばれている時代は?

歴代の大河ドラマを見ると、江戸時代が舞台の作品が圧倒的に多い。放送中の『真田丸』もメインは戦国時代だが、物語は江戸時代まで続く予定だ。1年間放送される大河ドラマは基本、主人公の人生を追うので、戦国時代や安土桃山時代から話が始まっても、終盤が江戸時代になることがよくある。56作目となる2017年放送の『おんな城主 直虎』も、戦国時代からのスタートとなる。

大河ドラマというと時代劇のイメージが強いが、昭和が舞台だったものも『山河燃ゆ』(84年)、『いのち』(86年)の2作がある。『いのち』は医者を目指す女性の一代記で、放送当時は「大河ドラマらしくない」との意見もあったとか。

疑問3: バラエティーでのモニター越しの演出の意味とは?

先生役や、問題の答えをジャッジする人が、解説をする際にモニター越しで登場するバラエティー番組がある。あの演出には、「出演者本人に向かって容赦なく切り込む発言をしやすいようにという配慮が込められています」と、毎日放送(MBS)の水野雅之プロデューサー。

水野氏が演出する『プレバト!!』では、俳句や生け花など、芸能人の実技に対しての歯に衣着せぬ評価や添削が見どころ。優しい性格の先生でも遠慮なく芸能人に思ったことを言えるようにと考え出したのだとか。

同様に『林先生が驚く初耳学!』でもこの手法を採用している。同じスタジオ内に別セットを組んで撮影することにより、程よい緊張感の距離が生まれる。進行役の大政絢が、林修に「そんなことも知らないんですか」と辛辣な言葉が言えるのも、モニター越しだからなのだ。

疑問4: 芸能事務所で「文化人」が増加中?

答えは「イエス」。その理由について、ホリプロのスポーツ文化部で、女医の西川史子や元サッカー選手の武田修宏、作家の岩井志麻子らを担当する石留康成氏は、「テレビ界での文化人のニーズが増えている」ことを挙げる。「テレビ番組が多様化してきていて、ある番組ではタレント性の高さ、別の番組では専門性の高さと、求められるものも幅広くなってきています」。その需要に応えるために、人材が必要というわけだ。

注目している分野については、「政治、経済、グルメ、美容は不変のジャンルなので、常にチェックしています。あとは、近々リオ、東京で五輪があるので、何らかの形で精通している方」。

本業を別に持つ人たちのため、タレント活動のスケジュールは本人と相談してバランスを考え、短期集中にするなど配慮する。現場では、学会や会議で使うような難しい表現や専門用語で分かりにくくならないように、話のトーンやリズム、コメントの長さ、所作など、気付いたらその都度アドバイスするようにしているとのことだ。

疑問5: 地上波では減っているのにBS放送ではなぜ時代劇が多いの?

現在、地上波で時代劇を通年制作しているのはNHKだけで、11年にTBSの『水戸黄門』が42年の歴史に幕を下ろして以来、民放での時代劇のレギュラー放送はない。ところがBS局の番組表を見ると、帯で再放送枠があり、新作も登場している。なぜなのか。

BSジャパンの中川尚嗣編成部長は、「地上波では視聴率が取れなくなったけれど、年配層には一定の時代劇ファンがいます。BSの視聴者は年齢層が高め。支持を得られ、視聴率を見込めるジャンルと言えます」と話す。また、BSの視聴可能世帯数が頭打ちになり、今後はコンテンツそのもので引きつけられなければ視聴者を増やせない。そのため、BSジャパンでは過去の作品の再放送をするだけでなく、1年前からは、松本清張や山本周五郎の時代小説を原作にした新作の時代劇を制作している。

現代ドラマではなく、時代劇を作るメリットとしては、「地上波とは制作費の規模が違うため、リアルさが求められる現代ものをやってもクオリティーが追いつかない。時代劇の場合は、人情ものなど市井の話であれば登場人物も少なく、描き方によっては見ごたえを確保できます」。人の機微や心根に響くような優れた原作も多く、幽霊が登場する物語など、時代劇でなければ表現できない話を取り上げられるのも魅力だそうだ。

疑問6:テレビのロケ弁当って、どうやって選んでいるの?

収録の際に、テレビ局が出演者のために用意するロケ弁当(楽屋弁当)。最近ではマツコ・デラックスが番組内で、「津多屋のお弁当が好き」と発言するなど、視聴者からの注目度も上がっている。

ではどういう観点でテレビ局はお店やお弁当を選んでいるのだろうか。某テレビ局のADによると、「おいしくて飽きないものを中心にセレクトしているが、このメニューには自信があるというお店を利用することが多い」と言う。実際、カレーに関してはオーベルジーヌ、魚といえば金兵衛というように、どこのテレビ局でも人気のお弁当は存在する。タイミングによっては手軽に食べられることも大事だそうで、朝ごはんやロケの際の定番は、まい泉のかつサンドだったりするそうだ。

また細かい配慮も欠かさず、「タレントさんによっては、食事が1日3食ロケ弁当という方もいらっしゃるので、健康に気を遣って、お弁当は野菜がなるべく充実しているものを選んでいる」と言う。

他にも、出演者が少ない番組の場合はお弁当1個あたりの予算が上がることもあり、渋谷松川のうなぎ弁当のような、高級品が用意されることもあるそうだ。

疑問7:連ドラで「合格」と言える視聴率の基準が変わった?

近年、ドラマの低視聴率の話題が連日ニュースになる。以前に比べて全体的に数字が落ちているとしたら、視聴率の合格ラインも変わってくるのではないか。

秋ドラマのクール平均を例に見ると、昨年は10.7%だった。これが5年前は12.8%、10年前は14.4%。大きく下がってきている現実がある。昨年は『下町ロケット』が平均視聴率18.5%を取って話題となったが、10年前はヒット作は18~19%が当たり前だった。

最近は12%程度を取れば、大体はクール内でトップ3に入る。これが現在の連ドラの合格ラインと思ってよさそうだ。

(ライター 田中あおい、内藤悦子、中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2016年5月号の記事を再構成]

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