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コンビニシュガードーナツ対決 専門店に一日の長

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各コンビニが力を入れているドーナツ。人気の淹れたてコーヒーとも相性が良く、コンビニでちょっとしたカフェ気分が味わえる商品として注目されている。また、2016年1月にセブンイレブンがドーナツを全面リニューアルしたことも話題になった。果たしてセブンイレブンのドーナツはどう変わったのだろうか? そこで各コンビニのドーナツを食べ比べてみた。今回はシュガードーナツ編をお届けする。

砂糖でコーティングしたグレーズドドーナツ

今回のコンビニ食品実食テストの対象は、シンプルな味わいが魅力のシュガードーナツ。各コンビニで味にどれだけ違いがあるのか、そして本当においしいのか。その疑問を解消すべく、「味香り戦略研究所」による味覚分析と、食のプロによる実食で、セブンイレブンとローソンのシュガードーナツをチェック。また、ドーナツ専門店との比較も気になるところなので、今回はクリスピー・クリーム・ドーナツも加えた3商品の味の傾向を明らかにしていく。

実食するのは以下の3商品だ。

○セブンイレブン「ふわもちシュガードーナツ」(112円)
○ローソン「シュガードーナツ」(93円)
○クリスピー・クリーム・ドーナツ「オリジナル・グレーズド」(149円)

セブンイレブンとローソンのドーナツは、レジ横の専用ケースで販売されている。工場で作られたドーナツを短時間で各店舗に納品し、このケースで温度・湿度を管理しておいしさをキープ。一方、専門店のクリスピー・クリーム・ドーナツは各店舗で調理している。

今回実食するシュガードーナツは、揚げたドーナツに粉砂糖をまぶしたものではなく、砂糖でコーティングしたグレーズドドーナツと呼ばれるタイプ。表面のグレーズ(シュガー)がシャリッとした食感で、軟らかい生地と異なる食感が楽しめる人気ドーナツだ。

セブンイレブンは分厚く丸いドーナツを使用し、表面にグレーズをかけている。裏面にはかかっていないので、グレーズがかかっている部分との食感・味のコントラストを狙っているものと思われる。ローソンはツイストドーナツの全面にグレーズをかけてコーティングしている。わずかながらセブンイレブンのほうが色が白いことから、グレーズがしっかりかかっているように見える。ローソンはツイストの溝にグレーズがたまっているため、こちらも生地表面と溝の部分で異なる食感が期待できそうだ。

専門店であるクリスピー・クリーム・ドーナツは、グレーズドドーナツが看板商品。リングドーナツの全面をグレーズでコーティングしていて、セブンイレブンとローソンに比べると透明感がある。グレーズ自体の色が透明なのか、コーティングが薄いのかは不明だが、印象として"軽さ"を感じるドーナツに仕上がっている。サイズ自体も3商品でもっとも小さい。

グレーズの色やかけ方の違い、ベースとなるドーナツの形状の違いは、味にも影響があるのだろうか。そしてコンビニより専門店のドーナツのほうがおいしいのか。味覚分析の結果とプロが実食した感想から、それぞれのグレーズドドーナツの特徴を見ていこう。

セブンはあっさり、ローソンはバランスが良い

各社のシュガードーナツを、味香り戦略研究所の味覚センサーで分析した。その結果は棒グラフの通り。

各社ともにシュガードーナツらしい甘味があることが分かった。棒グラフが一番長いローソンは、甘味に加えて旨味・苦味ともに数値が高い。この味覚分析の結果について、同研究所の味覚参謀(フェロー)である菅慎太郎氏は、「バランスは良いが、甘味が強いため、生地のこだわりやおいしさに気づかない場合があるかもしれない」と分析。

セブンイレブンは僅差ではあるが棒グラフが一番短く、ローソンと比べると特に旨味の数値が低い。この結果について菅氏は、「甘味では他社に劣っていないが、旨味が弱いのが気になる。旨味が不足すると物足りなさを感じてしまう」と話す。ドーナツの旨味は、生地の旨味と深く関わっているらしい。生地に使う小麦粉の旨味や生地の寝かせ具合など、材料の品質や製造工程がドーナツの旨味のカギを握るという。

一方、コンビニ2社より甘味が強いクリスピー・クリーム・ドーナツは、「とにかく甘さが際立っていて、グレーズドの特徴がはっきりと出ている」(菅氏)と分析する。

では、味の印象に大きく影響する甘味と旨味のバランスについて、下図でさらに詳しく見てみよう。

改めてクリスピー・クリーム・ドーナツは甘味が際立っていることが鮮明になったはず。また、ローソンは旨味が強いことも確認できた。

これらの結果を頭に入れて、次ページからのプロの審査員による感想をチェックしてほしい。味覚分析の結果と審査員の感想から自分の好みに合ったシュガードーナツを選んでいただきたい。

平岩氏~ふんわり感と口どけが決め手

1カ月に200種類以上のスイーツを食べ歩くというスイーツジャーナリストの平岩氏に実食をお願いした。どこのシュガードーナツか分からない状態で食べてもらい、どれがおいしかったか、その順位を付けてもらうとともに各商品の感想をもらった。

○1位 クリスピー・クリーム・ドーナツ

決め手となったのは生地のおいしさで、「ふんわり軟らかく、心地良い食感」と話す。グレーズに関しても「薄めにかかっていて出来たて感がある」とコメント。自身が「グレーズは食感と甘さのバランスから、薄いほうが好み」であることも影響しているようだ。「砂糖の甘さは変わらないので、口どけによって感じる甘さに違いが出てきます。口どけがいいとあっさり食べられて、グレーズが厚いと口に残るので甘く感じます」とのこと。クリスピー・クリーム・ドーナツは「口に入れたときにスーッととけていく」と、ふんわりとした生地+薄いグレーズのバランスの良さを高く評価した。

○2位 ローソン

「生地が二番目にふんわりしている」というローソンが2位に。ツイストになっているため「ふっくらしていて少し弾力があり、全体的にふんわり感があっておいしい」と話す。クリスピー・クリーム・ドーナツほどではないものの、軟らかく軽い生地に仕上げている点が気に入ったようだ。グレーズについては「そこまで厚くないので好み」としながらも、「ツイストの溝はグレーズが厚くなっていて少し気になった」ともコメントした。

○3位 セブンイレブン

3位のセブンイレブンは、「生地がふんわりでもなくしっとりでもなく、少しパサついていてあまり好みではない」とのこと。続けて「やや硬めで、弾力があるわけでもない」と、生地の仕上がりに不満を述べた。グレーズに関しても、「厚めにかかっているので甘さが口に残る」という。やや油っぽさも感じたと話し、「砂糖と固体油脂を混ぜたような食感?」と首を傾げた。

○総評
 「クリスピー・クリーム・ドーナツには作りたてのおいしさがあり、これは流通のことを考えるとコンビニでは難しいと思います。とはいえローソンがふんわりしているのに、なんでセブンイレブンはこんなに硬いのかも不思議なところ。ローソンは見た目も他社と違うし、ツイストによる食感の変化も楽しめるし、頑張っていると思いますね。クリスピー・クリーム・ドーナツは飲み物がなくても一個ペロリと食べられるほど軽いですが、セブンイレブンは飲み物が欲しくなる。もしかするとドーナツとコーヒーを一緒に買うことを前提として作られたものかもしれません。逆にコーヒーには合いそうなので」。

あまい氏~ローソンには工夫が感じられる

ドーナツ評論家としてメディアにも出演する人気スイーツブロガーのあまい氏に実食をお願いした。どこのシュガードーナツか分からない状態で食べてもらい、どれがおいしかったのか、その順位を付けてもらうとともに各商品の感想をもらった。

○1位 クリスピー・クリーム・ドーナツ

あまい氏が1位に選んだのは、「噛むと沈みこむ生地の食感と口どけの良さ」を高く評価したクリスピー・クリーム・ドーナツだった。「グレーズの量と生地の量のバランスがすごくいい。一体感がある」とコメント。「軟らかくて軽やかで、とにかくおいしい」と絶賛した。グレーズについても「いい砂糖を使っているのか、上質感がある」との感想を述べた。

○2位 ローソン

「パンに近い生地で食べ応えがある」と評価したローソンが2位に。「生地はイーストの酵母の力が利いていて、ふっくら軟らかいのに弾力がある」と話す。「食感を含めてパンチがあるドーナツ。そして、それに負けないグレーズのコーティングが◎」とのこと。厚みと硬さのあるグレーズが、しっかりとした生地とマッチしていた点が気に入ったようだ。

○3位 セブンイレブン

3位のセブンイレブンは、「生地もグレーズも口どけがあまり良くない」という。「生地はケーキに近い食感で、ちょっとパサついている」と話す。グレーズに関しても「独特の風味があり、甘さも気になる」ことから順位を下げたようだ。「口どけが命のグレーズドドーナツで、生地とグレーズに一体感がなく、口に残るのはいただけない」と指摘した。

○総評
 「一日の長があるクリスピー・クリーム・ドーナツはさすがのおいしさ。食べた瞬間にクリスピーのドーナツと分かるクオリティーの高さを改めて感じました。時代が変わってもこのままの味であってほしいですね。ローソンにはいろいろと工夫が見られて頑張っていると思いました。ツイストした生地はパン好きの心をくすぐるし、サイズも大きく食べ応えがある。しっとりしていてリッチ感もあり、クリスピー・クリーム・ドーナツのようなグレーズドドーナツを目指しながら、その中に進化したおいしさを感じましたね。セブンイレブンも味はおいしかったけど、食感で差がついたかな」

(ライター 津田昌宏)

[日経トレンディネット 2016年3月31日付の記事を再構成]

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