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東大文学部4年生の渥美真生さん

東大文学部4年生の渥美真生さん

日本の最高学府、東京大学。一昔前とは違って女子学生が増え、将来のキャリアアップを目指す「東大女子」も急増している。今回は文学部4年生、渥美真生さんにキャリア形成について聞きながら、「日経ニュースクイズ」に挑戦してもらった。

渥美さんの専攻は言語文化学科の現代文芸論。なにやら難しそうな学問だが、実際の大半の時間はア式蹴球部(サッカー部)のマネジャー業に費やしているという。同時に東大の運動会をまとめる事務方のリーダーを務めている。要は東大マネジャーの顔だ。「時事問題は苦手なんです」と言いながら、4月13日公開の「日経ニュースクイズ」10問に取り組んでもらった。

渥美さんが首をかしげたのは2問目の政治の問題。

 これまでは選挙管理委員会が指定した場所でしかできなかったが、6月19日に施行される改正公職選挙法が駅や大型商業施設でも解禁するのは?

正解は「投票」だったが、「まだ選挙に関心はなくて」と苦笑い。続く3問目の経済の問題でも行き詰まった。

 2015年度に起きた企業倒産のうち、負債が1000億円を超える倒産となったのは、年金資産消失事件を引き起こした「MARU(旧AIJ●●●●)」?

この答えは「投資顧問」。これはなかなかの難問、筆者も分からなかった。しかし、さすがは東大生。徐々に集中度を高めてゆく。結果の正答率は80%と見事にまとめた。

小学校のとき、父親からゲーテの「ファウスト」を読むように薦められ、読んでも理解できなかったのが悔しくて外国文学に目覚めた。同時に天文学に興味があり、理系も文系も得意。高校時代は「理系のほうが就職に有利」と一時理系に進んだが、やはり外国文化が面白いと文転した。センター試験の得点は900点中の837点。ニュースクイズは「センターより難しいかも」と笑う。

東大には運動会に属する部が46部あり、実に2500人が所属しているという。その全体をまとめる事務方40人のリーダーでもある渥美さん。「組織運営とか、マネジメントをまじめに考えているメンバーもいるが、とにかく自分はみんな1人1人と向き合って、共感していきたい」という。

東大運動会のアイドル的な存在で、5月に迫った「五月祭」を盛り上げる企画サークル「stemssut」傘下の「東大美女図鑑」メンバーにも選ばれた。メディアの取材も少なくないが、渥美さんは「タレントなどになる気はない。金融に関心があるが、業種は確定していなません。幅広い人脈を生かし、職業を選択していきたい。母親を見習い、家庭と仕事を両立させたい」という。

渥美真生さん
東京都出身。私立豊島岡女子学園高校卒、東京大学文学部言語文化学科に在学中。「東大美女図鑑」(http://stems-ut.jp/utsweetheart/index.html)は「勉強一辺倒で大学生活を楽しんでいない」という従来の東大女子像を打破し、イメージアップを図るため、男女7名で2013年3月に活動を開始。受験者全体のわずか18.2%(12年現在)にとどまる女子比率の向上を目指しているという。

(代慶達也)

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