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「いま課長が危ない」という。退職年齢を延長し、その一方で新卒の採用も続けている日本企業の現状で、最も高いキャリアリスクを抱えているのが課長だと指摘する。人事コンサルティングで数多くの実績を上げた人事のプロ、新井健一氏はその著書『いらない課長、すごい課長』(日経プレミアシリーズ)で、リスクをヘッジするにはプロフェッショナル課長になるしかないと説く。本書から、プロ課長のコミュニケーション術を解説した章を5回にわたって転載、紹介する。

◆◆跳ねっ返りの部下をたしなめた一言「君ほどの人物が…」

職場の生産性を長期的に高めていくため、リーダーは相応のM行動(集団維持機能)を取らなければならない。

そして昨今のリーダーシップや職場マネジメントの文脈で、課長の"人間力"が問われているのは、これまでの物事の運び方・コミュニケーションが通用しなくなった証しに他ならない。だがコミュニケーションというものは難しい。

毎年職場のコミュニケーションを含むヒューマンスキル研修(職場の対人関係や仕事の進め方を改善する研修)に企業は多くの予算を取るが、成果は企業によりまちまちである。別に社内公用語を英語にしようとするわけでもないのに、なぜそうも成果に差が出るのか?

その理由について筆者は、受講者が結局日常の延長線上でしか職場のコミュニケーションをとらえていないことと、もう一つはある種のテレがあることだととらえている。日本人は人を褒めたり、自分の気持ちを表現したりすることが苦手な民族だと言われる。

だがここでは、民族性を抜きにしてコミュニケーションを技術的にとらえていくことにしたい。なにせ、職場のコミュニケーションは課長の仕事なのだ。

では具体的に、コミュニケーションが決してうまいとは言えない「緑の血」課長がどんな仕事をしたのか、一例を挙げたい。

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